屋台というのは一見どれも同じに見えますが、同じデザインの屋台というものはなく、よくみると細部にいたるまで凝った装飾がほどこされており、屋根のてっぺん(擬宝珠や露盤)から、屋根下の彫刻(狭間)、水引幕、伊達綱(隅絞り)、高欄掛、地面につく足(泥台)にいたるまで、各村(町)ごとに個性が光ります。
個人的に、まず目が向かうのは、屋台の棟の前後左右に付いている紋章(屋台紋)です。所属する神社のご神紋が使われることがほとんどですが、まれに所縁のある戦国武将に関する紋や、村(町)独自のオリジナルのものが使われています。原則、神社には御神紋という紋章があり、各神社毎に定められています。
龍紋
八幡神社は、応神天皇(第十五代天皇)・神功皇后をはじめとする神を祀る神社です。京都府の石清水八幡宮では源義家が元服をして以来、「八幡太郎」と称するなど源氏の篤い崇敬を受けました。さらに源頼朝により鎌倉幕府が開かれてからは、鶴岡八幡宮への信仰が高まり、武家の守護神として各地にお祭りされるようになったとのことです。
八幡神社では、ご神紋である左三つ巴が一般的であり、龍が一般的です龍紋の起こりは、数多くあった菊紋に様々な意匠が凝らされる様になった事に始まるのではないかと言われています。その工夫の部位が菊紋の芯位置であり、そこに、本来八幡宮の旗印であった龍をあしらい、やがてその龍それ自体がクローズアップされ、龍紋に進化して行ったと考えられています。
龍紋は屋台ごとに微妙にデザインが違っており、魚吹八幡神社、富嶋神社に多く、松原八幡神社でも宇佐崎屋台に立派なものがあしらわれています。屋台ごとの違いを観察するのが、これまた一興なのです。
鷲紋
鷲(ワシ)の屋台紋といえば、宮田屋台(魚吹八幡神社)です。遠目に見ると、一瞬、鯛かなと思うのですが、間違いなく、ワシです。宮田屋台も大きな屋台で、チョーサも素晴らしいです。
鯛紋
鯛の屋台紋は、おそらく日本で唯一でしょう。町の名前が、田井(たい)ということを文字って、鯛にしたそうです。ユニークです。田井屋台は、一回りくらいサイズが小さいので、担ぐの楽だろうなーって、失礼なことを思っていたのですが、チョーサが技巧的で、めいいっぱい持ち上げたまま、歩くという、もっともリスキーな技術を、惜しみなく披露してくれました。
二引両紋
二つ引両の屋台紋です。荒川神社の屋台の6台のうち5台にこの紋が使われています。二つ引両の家紋といえば、足利氏ですが、何か関係あるのでしょうか。詳細は調査中です。
双葉葵紋
双葉葵の屋台紋です。葵といえば、徳川家の三つ葉葵の家紋です。この葵のモチーフになっているのは、ウマノスズクサ科のフタバアオイです。その植物は、山林の地面に生える小さな植物で、花も1センチあまりの茶褐色の小さな花で、お世辞にもきれいな花とはいえないです。ギフチョウの食草としては、同科のミヤコアオイやヒメカンアオイが知られています。富嶋神社の苅屋、濱田西、濱田南は、水の神である貴布祢大明神を祀っており、貴布祢大明神は貴船神社の系統ですから、貴船神社のご神紋は、フタバアオイです。なので、フタバアオイの屋台紋を付けているんだと思います。
梅鉢紋
姫路市飾磨区の恵美酒宮天満神社、浜の宮天満宮、津田天満神社、英賀神社、広畑区の廣畑天満宮は、神社名からもわかるように、天満宮系です。梅鉢の家紋といえば、天神さん(菅原道真)です。道真は、大宰府へ左遷され現地で没したのですが、死後天変地異が多発したことから、朝廷に祟りをなしたとされ、天満天神として信仰の対象となりました。道真公は英知に秀でていたことから、現在は学問の神ですが、もともと祟りがすごかったので、神様として祀られた人物です。梅の家紋は、道真が京の都を去る時に詠んだ「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」と詠んだことに由来します。
菊水紋(水に菊)
本紋以前は菊紋でしたが、皇室の御稜威を憚り改めたと言われます。松原八幡神社の東山の屋台紋は、千成瓢箪ですが、こちらは豊臣秀吉の馬印に因み12の瓢箪を菊花弁に
見立て、何とか菊紋を残したいという思いからこのような形になったそうです。木場(松原八幡神社)の菊水紋は、菊紋に流れる川をあしらったものですが、木場が港町であることに由縁しているのでしょうか。
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五七桐紋
五七桐紋は、中村屋台(松原八幡神社)と加茂(津田天満神社)が思いつきます。中村屋台は、昭和54年の屋台新調時にこの紋になったそうです。
桐紋というのは、菊紋章に次ぐ格式のある紋とされ、室町幕府以後は、武家が望んだ家紋とされ、足利尊氏や豊臣秀吉などもこれを天皇から賜っています。このため、五七桐は「政権担当者の紋章」という認識が定着することになったそうです。
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今年は、運良く、休日と秋祭りの日が重なることが多かったので、姫路を中心に神社の拝観がてら屋台や屋台練りを観に行きました。
灘のけんか祭りも魚吹(津の宮)の祭りも、実は初めてでした。地元だけに、いろいろ噂は聞いてきましたが、やはり百聞は一見にしかずでした。何でも興味あるなら、一度見た方がいいと思いました。
姫路の東側と西側では、屋台の練り合わせの仕方が異なっています。東(松原神社、津田神社、荒川神社など)はヨーイヤサーという掛け声で、屋台同士を接触させて押し合います。西(魚吹、富島神社など)は、チョーサーという掛け声で、屋台を高く持ち上げる(差す)のを繰り返します。
私の出身地は西の流儀であるため、大人になるまで、東のヨーイヤサーを知りませんでした。初めて見た時は、かなりのカルチャーショックを受けましたが、今では、ヨーイヤサーはリズミカルで口ずさみやすいので気に入っています。
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津田天満神社(2019.10.13)
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松原八幡神社(灘のけんか祭り)(2019.10.14)
荒川神社(2019.10.20)
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富嶋神社(2019.10.19-20)
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魚吹八幡神社(2019.10.21-22)
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播磨アルプスと呼ばれる高御座山を中心に連なる大小の山々の尾根や斜面を横断する道をトレッキングしました。今回は、JR曽根駅からスタートし、最寄りの登山口から入りました。10月というのに、まだまだ暑く、また播磨アルプスは木陰が少ないため、真夏のような環境でした。ヤマップというアプリを使い、経路、時間、距離、高低差を記録しました。
姫路市立美術館と姫路文学館で開催されている「川端康成と美のコレクション展」の美術館の方をまず鑑賞してきました。
個人的に興味を持った点は、川端康成と東山魁夷の関係です。意外と知られていないようですが、9歳違い(川端が年上)の2人は互いに認め尊敬し合う友人でした。東山が昭和43年に発表した連作「京洛四季」は、響き合う天才と天才の相互作用によって生まれた作品と言われます。魁夷自身の詩文とともに京都の四季を描いた画文集として1969年に刊行。このうちの1点、「北山初雪」を魁夷は、日本人初となるノーベル文学賞受賞のお祝いとして、川端に贈っています。今回の展示会では、「北山初雪」の展示がありました。
文学者や哲学、また宗教家の美に対するセンス、一方で、芸術家の文字や活字に対するセンスという観点で、いろいろ調べてみるというのも面白いのはないかと思わされた展示会でした。川端康成は、芸術作品に対しての論評はあえてしないというスタンスをとっていたそうですが、おそらく東山魁夷など自分が認める芸術家の前では雄弁に語ったんだろうと思います。
かつて川端は少年時代に画家を志し、一方の東山も文学に傾倒した時期があったらしく、川端康成の研究者の平山三男氏は2人の志望が交差していたと指摘しています。また、ともに早くに肉親を亡くした孤独感を抱えていたことも深いところでシンパシーを感じていたのかもしれません。
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高砂の万灯祭が、幻想的で綺麗だという噂を聞いたので、ちょこっと観に行きました。思いの外本格的で、お寺の境内ではジャズ演奏をしていたり、神社での灯篭や提灯によるアートが芸術的でした。今回は足早に回ったので、じっくり写真撮影ができませんでしが、次回はもっと要領よく歩きたいです。
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