4つの老舗(1970年代のプログレッシブ・ロック全盛時代の)プレグレッシブ・ロックバンドのディスクガイドです。私は完全に後追いで、アイアン・メイデンのスティーブ・ハリスがプログレ好きを公言しているので、お勉強で聴くようになりました。
4つのバンドを敢えて比較するなら、ピンク・フロイドは、メンバー抜けるにしたがって洗練されていった(方向性が定まった)。キング・クリムゾンは、音楽性変えたいからメンバーをガラッと一新するが、コンセプトはしっかりしている(ロバート・フリップのプロジェクト)。イエスはメンバー代わっても音楽の方向性は変わらない(初期の確立した原型を再現できるかどうか)。ジェネシスは、ボーカルごとにほぼ別バンドってくらいコンセプトやパフォーマンスが変わる(ボーカル主体のイメージ)。
私は、この4バンドでは、キング・クリムゾンが一番好きで、次にピンク・フロイド、イエス、そこから離れて、最後にジェネシスです。ただ、一番よく聴いているのが、ピンクフロイドのロジャー・ウォーターズが抜けたあとのディヴィッド・ギルモアとリチャード・ライトが自由に演っているアルバムです。
ギタリストにフォーカスするなら、ディヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)はブルーズが下地にあり、空間系エフェクターで広がりやサステインを効果的に使う、ロバート・フリップ(キング・クリムゾン)は、ブルーズに依拠しないような音階を奏でる。楽器がたまたまギターであっただけで、キーボードでも、革新的なこと演っていたかもしれない。スティーブ・ハウ(イエス)は、ギタリスト界の技のデパートみたいな人で、カントリー、ジャズ、クラシック、フラメンコ、トラッドなどロックに絶妙に溶け込ませる。すごいことやっているのに、イエスのあのポップさを損なうことがない。ジェネシスについては、バンドの音源自体の聴き込みが足りず、スティーヴ・ハケットもアンソニー・フィリップスもすごい人なんですが、まだ自分なりのイメージができていません。アイアン・メイデンのブルーズ・ディッキンソンが、ジェネシスのピーター・ゲイブリエルのこと敬愛しているということで、興味はあるのですが。
ピンク・フロイドの影響を受けたバンドのプレイリスト(Spotify)
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キング・クリムゾン 増補新版 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)
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