Music: Aphelion / Laprous (2021)

 
 
 
 
 
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A post shared by Shuji Kuroda (@lalakoora)

 

1.    "Running Low"    Tor Oddmund Suhrke, Solberg (Lyrics) , Einar Solberg (Music)    6:36
2.    "Out of Here"  Einar Solberg (Lyrics) , Solberg, Robin Ognedal (Music)    4:14
3.    "Silhouette"    Suhrke (Lyrics), Solberg (Music)    3:45
4.    "All the Moments"   Einar Solberg (Lyrics&Music)            6:52
5.    "Have You Ever?"     Solberg (Lyrics), Simen Børven, Solberg (Music)    4:42
6.    "The Silent Revelation"  Solberg (Lyrics), Solberg, Ognedal, Baard Kolstad (Music)     5:42
7.    "The Shadow Side"    Suhrke, Solberg (Lyrics) , Solberg, Ognedal, Kolstad, Suhrke (Music)    4:29
8.    "On Hold"     Solberg (Lyrics), Solberg, Ognedal, Kolstad (Music)    7:48
9.    "Castaway Angels"    Solberg (Lyrics&Music)           4:56
10.    "Nighttime Disguise"       Solberg (Lyrics&Music)        7:04
Total length:    56:10


Bonus tracks (limited edition CD, LP)
11.    "A Prophecy to Trust"    Suhrke (Lyrics)    Solberg, Suhrke (Music) 2:59
12.    "Acquired Taste" Suhrke (Lyrics)    Solberg (Music) (Live 2021)  9:09  

Leprous
Einar Solberg – vocals, keyboards
Tor Oddmund Suhrke – guitars
Robin Ognedal – guitars
Simen Daniel Lindstad Børven – bass
Baard Kolstad – drums

 

 

ノルウェイプログレッシヴ・ロックバンドの2021年8月27日リリースの7枚目のアルバム。レコーディング期間は2020年〜2021年、スタジオは、スウェーデンのGhostward Studios, ノルウェイのOcean Sound Recordings, Cederberg Studiosと3ヶ所の異なる環境を使用し、プロデューサーにはDavid Castillo、ミックス・エンジニアにはAdam Nobleが起用されました。

ヴォーカリストのEinar Solbergは、当初「Adapt」というアルバムタイトルにしようと考えていましたが、同じメッセージを伝えられる別の単語を探した結果、「Aphelion(遠日点)」になりました。ジャケットのデザインは、写真家Øystein AspelundとグラフィックデザイナーのElena Sigidaによるもので、このジャケットのピラミッドは実際に西ノルウェイの山の中腹にあるものです。このジャケットには、「ピラミッドとヒトは、制限された環境に閉じ込められた人間の可能性の喪失を象徴しています。その一方で、ヒトはそこから素晴らしい世界を見渡すこともできるし、きっと何かできることもあるはずというメッセージが託されています。ネガティブな現状とポジティブな感情が込められています。

今回のアルバムの特徴は、前作「Pitfalls」が計画的に作られたのに比べて、本作では直感や自然発生的なセンスに任せたとEinerは述べています。前作では制作の早い段階で、葛藤から来る精神的なストレスがあり、パニック状態になったり、鬱っぽくなったりと、そういう自分を受け入れ難かったりしていたようですが、本作では自分や人生とはそういうもので、完璧にコントロールできるもんでもないし、のんびり構えようといった一種の悟りの境地に近い心境であったそうです。前作も本作も、Einarにとってはパーソナルな作品であることには変わりないものの、ライターとして一歩前進できたと言及しています。

音楽性は前作の延長線上にあります。前作よりも開放感があり、リラックスしたような印象を受けます。耽美的で有機的なサウンドに仕上がっており、静と動を巧妙に切り替えていく手法が魅力です。醒めているにもかかわらず、とてもエモいのはなぜか。不思議な魅力に知らぬ間にはまっていきます。