Music:  Smith/Kotzen (2021)

 

SMITH / KOTZEN [VINYL] [Analog]

SMITH / KOTZEN [VINYL] [Analog]

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アイアン・メイデンのギタリスト、エイドリアン・スミスと、元ポイズン、元MR. BIGのギタリスト、リッチー・コッツェンのコラボ。

ベースは、2人で分け合い、アイドリアンが7曲目ー9曲目まで。リッチーが1曲目ー6曲目まで。ドラムはリッチーが1曲目ー5曲目まで。6曲目「Solar Fire」では、アイアン・メイデンのニコ・マクブレインが、7曲目「You Don't Know Me」、8曲目「I Wanna Stay」、9曲目「'Til Tomorrow」ではリッチーのツアーバンドのタル・バーグマンがでドラムを担当しています。

リッチーは、レニー・クラヴィッツやスティーヴィ・サラスに代表されるファンキーなノリを、エイドリアンは、フリーやハンブル・パイに代表されるブリティッシュ・ロックのノリを持ち込んでいます。アメリカンとブリティッシュのいいところが絶妙に混ざり合っています。両者ともに技巧派で、音楽的にも懐の深いアーティストならではの融合と思います。痒いところに手が届くようなギターソロの絶妙なタイミングと、これぞと思わせるギターリフの応酬です。メタル、ハードロックバンドの経験のある二人だけに、ヘヴィさとスリリングさも失われていません。名曲というより、「名演」と呼ぶに相応しい曲ばかりです。伊藤政則氏は、このアルバムを絶賛しており、特にエイドリアンのギター・プレイについて、「フィッシングの間合いの取り方」だと表現しています。

ちなみに、LPには黒色と赤色盤があるようです。どちらも値段は変わらないようです。カラー・レコードは、昔は音質があまり良くないという印象が強く、マニアは避けていたそうですが、最近のレコードブームでは、モノとしてレコードをコレクションする人が増えて、初回限定のカラーレコードの方がよく売れるようです。

レコードの原料は、ポリ塩化ビニールが主剤となる合成樹脂で色は透明です。塩ビの素材は柔らかいので通常材質の強度を増すためにカーボンをいくらか混ぜます。透明な樹脂にカーボンを加える事によって、通常の黒盤となります。色が黒いと、表面の埃や傷などが見つけ易く手軽に扱えるたり、また売れ残りの廃棄盤を再生原料として再度使用可能なことから、業界のスタンダードでした。

音質は、一般的にカーボンの添加によって強度が増したレコード盤は、低域がタイトに聴こえこの辺りの感覚から黒盤の音質の方が良いと言われてきました。

そして透明な塩ビ樹脂に適切な顔料を混ぜて合わせる事によって製造されるのがカラー・レコードです。

カーボンが入っていないカラー・レコードの場合は、材質の強度の関係から黒盤と比べて音質がマイルドに聴こえるという人もいます。一概にカラー・レコードの音質が悪いというわけではなく、聴く人によって好みはわかれるということではないでしょうか。

個人的には、黒盤でヘヴィウェイトのずっしりしたものが、繊細で低音がしっかりしているような印象は持っています。

 

 
 
 
 
 
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