Books: Burrn! 2022年10月号

ジーが巻頭独占インタビューだからという訳ではなく、アリッサのポスターカレンダーが欲しかったので、高級な雑誌をまた買ってしまいました。せっかく買ったのだからと思い、昔みたいに、結構、丁寧に読みました。

文字でインタビューや編集者の評論を読んでいると、段々と愛着が湧いてきて、最近はサブスクという超便利なものがあるので、試しに聴いてみたりしていました。

文字に弱い私は、まんまと洗脳されて、メタル界のダークプリンス、オジー・オズボーンのニューアルバムって、聴きやすくて、いいなぁというところに落ち着いています。しかし、オジーの歌声って、とても不安定だし、音域も狭いし、一本調子だしと、誤解を恐れずに言うなら、音痴だと思います。でもなぜか、聴いているうちに、この歌い方じゃないとって思わせる魅力があります。音楽的分析すると、どうなっているんでしょうか?たぶん、私の耳がおかしくなったのでしょう。
ジーには、いつもスーパーギタリストを発掘する透視能力みたいなスキルがあって、バックの演奏が凄すぎます。

ジーは、ダークプリンスかもしれませんが、故ランディ・ローズは、神が地上につかわせた天使でした。奇跡の演奏でした。私も、バンドでああいう音を出したかったのですが、やはり何かが違うのでしょうね。オジーは、ソロになってアメリカでも成功した人ではありますが、音作りは、アメリカ的なカラッとした開放感というよりもそれとは逆のヨーロッパ的な湿っぽさが魅力です。あの憂いのある感じが、SoundgardenLinkin ParkKornSlipknotあたりに受け継がれいったように思います。

ブラックサバスのトリビュートアルバム「Nativity In Black」があって、オジーやブルース・ディッキンソンが参加していたことでも話題になりました。Burrn誌では、あまり評価よくなかったかもしれませんが。個人的には、このアルバムがジョジョでいうところの「スタンドの矢」でした。覚醒(洗脳)してしまいました。特に、Ugly Kid Joeの「N.I.B.」をとても気に入っていました。もともと、いい曲ではありますが、同じパートの繰り返しで、オジーの歌唱ですから、どうしてもダレてしまう。そのダレ感こそが、オジーの良さなのですが、Ugly Kid Joeの「N.I.B.」は、ボーカルも演奏も、かなり締まりがあり、緊張感が解けず、徐々に盛り上がっていきます。

ちなみに、ブラック・サバスのあの怪しい雰囲気は、ギーザー・バトラーによる演出で、彼はバンドのレパートリーの歌詞のほとんどを手がけています。彼自身、宗教、サイエンス・フィクション、ファンタジーなどに造詣が深く、「黒魔術」「オカルト」をバンド・イメージのひとつとして採用したブラック・サバスの世界観を具体化するにあたっては、彼の書く詞が果たした役割も非常に大きいです。ファンの中には、熱狂的な人もいて、オジーですら、ドン引きしたというエピソードもあります。

人間の闇の部分を音を通じて表現したり、社会の不正を指摘するための芸術的表現のひとつとして私は捉えています。根本的には、ビートルズが始め頃から、ロックの真髄は変わっていないと考えています。

 

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