1973年に発売されたレコードのリマスター版です。ナタン・ミルステインは、ウクライナ出身のユダヤ系ヴァイオリニスト。
母親の奨めでヴァイオリンを学び始め、11歳のときレオポルト・アウアーの招きでペテルブルク音楽院に入学、アウアーのロシア時代の最後の弟子の一人となる。ロシア革命により1917年にアウアーがノルウェーに脱出してしまうと、キエフに戻り、ウラジミール・ホロヴィッツと知り合い、意気投合し、しばしば共演するようになり、1925年には西ヨーロッパでの演奏旅行も一緒に行なった。この頃にはウジェーヌ・イザイの門も叩いている。1929年にレオポルド・ストコフスキー指揮のフィラデルフィア管弦楽団によりアメリカ・デビュー。ついにニューヨークに居を構えるが、たびたびヨーロッパで演奏旅行にとり組んだ。1942年にアメリカ合衆国の市民権を取得。(Wikipedia)
村上春樹氏のレコード紹介の本で知りました。確かに、無心になりたい時、リラックスしたい時、バッハの楽曲を聴きます。ピアノなら、グールドの演奏のもの。ヴァイオリンは、特に誰というわけではありませんが、ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)、ヤニーヌ・ヤンセン(Janine Jansen)をよく聴きます。今回、ナタン・ミルステインの演奏もそのひとつになりそうです。
バッハのヴァイオリン・ソナタは、文字通り、全身全霊でヴァイオリニストたちは弾き切ります。
「シャコンヌ」として有名楽曲は、パルティータ第2番ニ短調 BWV1004のことで、終曲に257小節に及ぶ長大な「シャコンヌ」をもつ。全5曲 1. Allemanda 2. Corrente 3. Sarabanda 3. Giga 4. Ciaccona
シャコンヌだけを聴くと、ロマン派のように哀愁と起伏があります。バッハの中では少し異色なんでしょうか。かなり昔に、フランスの映画「無伴奏「シャコンヌ」」(1994年)を見た記憶が鮮明に残っています。