G3

今日,G3のライヴDVDを借りた.G3とは,天才ギタリスト,ジョー・サトリアーニが2人のギタリストとギターを弾きまくるライヴ・ツアーのこと.ジョー・サトリアーニスティーヴ・ヴァイイングヴェイ・マルムスティーンのステージパフォーマンスは,神がかり的に素晴らしい.やはり本人が楽しんで演奏しているライヴはいいものだ.僕はロックが好きだ.その理由はたくさんあるが,一つは型にこだわらないことだ.型にこだわらないと言っても,楽器,音階や人間の聴力の限界といった型があるかもしれないが,そういった議論は別として,何をしてもいいし,自分の独壇場にできるところがロックの醍醐味だと思う.
クラシカルな旋律をギターで超高速にヴァイオリンやチェンバロさながらに奏でるイングヴェイは,小さい頃から音楽の英才教育を受けてきたらしい.しかし,どこで血迷ったか(失礼?),エレキギターに目覚めてしまったのだ.Deep PurpleLed Zeppelinやジミヘンの演奏を観て,ロックの洗礼を受けてしまったのだろう.往々にしてロックが好きな人は,特に人前で演奏して快感を覚える人は,自己顕示欲が強い人で,何事にも反抗的である.僕の勝手な判断だが,クラシックの交響曲のように協調性を大事にする音楽の演奏形態では,イングヴェイをはじめロック・ミュージシャンのように自己顕示欲が強く,反発的な人は,型に収まりきらないのだろう.