Entries from 2009-09-01 to 1 month

森有正−還っていく場所 / 片山恭一(2009)

★大ベストセラー作品「世界の中心で、愛をさけぶ」で有名な片山恭一氏による「こだわり人物伝」です。 哲学者、森有正氏が、単身渡ったフランスのパリでかなり切り詰めた、ストイックな学研生活を送っていたことが興味深かったです。怠惰に過ごす時間を自分…

セカンドハウス七条西洞院

建物も立派で、ケーキとイタリアンが楽しめるカフェです。いい感じです。 TEL: 075-342-2555 OPEN : 10:00-23:00 HP 京都市下京区東中筋通七条上る文覚町402 (七条通西洞院西入ル北側)

秋風のこころよさに

枳殻邸(渉成園)、東本願寺、西本願寺と、東から西へ参りました。 秋の京都を歩いているうちに、石川啄木の詩を思い出しました。ちょうどこの部分、京都の風情とあっているように感じます。 秋の辻 四すぢの路の三すぢへと吹きゆく風の あと見えずかも 秋の…

バス駆除

さとかんの野外活動で外来種のブラックバス、ブルーギル駆除を行いました。琵琶湖の西側、比良山のふもと、北小松港まで。 今の日本は国レベルで侵略的外来種駆除の方向にあります。オオクチバス、コクチバス、ブルーギルはその対象です。一方で、これらの種…

「本当の自分」

東京の禅道場で坐禅指導などしていると、色々な人がやってくる。もちろん坐禅に関心があるのだろうが、ある種の不安や屈託を抱えてやってくる人もいる。中でも若い人に多いのは、「自分のしたいことがわからない」「本当の自分が知りたい」という悩みである…

「生と死の想像力」

森岡正博氏が、紀伊國屋書店・新宿店の人文書売り場の「じんぶんや」で、「生と死の想像力」というテーマで選書されているのを見つけました。41冊あるみたいです。コメントを読んでみると、どれも興味深いです。 http://bookweb.kinokuniya.jp/bookfair/pr…

鬼灯(ほおずき)

町やを改造した居酒屋です。ご飯も美味しく、お酒も豊富なのでよいと思います。 HP 〒604-8122 京都府京都市中京区柳馬場通四条上ル西側

禅の心を看る

嵐山電鉄沿線にある寺院の枯山水の庭を拝観する「嵐電でめぐる枯山水の庭〜禅の心を看る」という案内があります。 そこで挙げられているのが、龍安寺「石庭」、妙心寺退蔵院「元信の庭」、妙心寺大心院「阿吽庭」、嵯峨野宝筐院「庭園」、天龍寺宝厳院「獅子…

文脈

法事のためこの連休は実家に帰ってきています。当然、両親、弟妹とも話す機会が多くなります。この歳になってくると、色んな現実的な話が出てきます。親の老後のこと、実家のこと、親類との関係のこと、村のこと、色んな文脈があることに気付かされます。先…

一蓮托生

一蓮托生(いちれんたくしょう)とは、死後、極楽の同じ蓮華の上に生まれることです。法事でお坊さんの話で聞きました。最近、この言葉は、主に、悪い結末が予想される時に使われることが多いようですが、本来は、上記のような意味です。 自分は説教じみたこ…

9.18(曽爾高原の植物)

18という数字も9を二つ重ねているので、とても愛着があります。2009.9.18は僕にとって特別な日であるはずです。 そんな日に先日曽爾高原で撮影した植物を一挙公開したいと思います。 マルバハギ(マメ科) ハギなので、秋の七草のひとつ。 ウド(ウコギ科) …

仏の教え ビーイング・ピース―ほほえみが人を生かす / ティク・ナット・ハン (1999年)

★目次 第1章 苦しむだけでは充分でない 第2章 三つの宝石 第3章 感情と認識 第4章 実践の真髄 第5章 平和のために働く 第6章 相互生存 第7章 日常生活においての瞑想 ★ティク・ナット・ハンは、詩人、平和活動家としても名高く、現在、欧米において最も影響…

Chants, Hymns and Dances / Gurdjieff, Tsabropoulos

★曲目 1. Chant from a Holy Book 2. Bayaty 3. Prayer 4. Duduki 5. Interlude I 6. Trois Morceaux après Hymnes Byzantins I 7. Trois Morceaux après Hymnes Byzantins II 8. Trois Morceaux après Hymnes Byzantins III 9. Dance 10. Chant 11. Interlu…

蒸し鍋

最近、内食をする家庭が増えているというニュースを聞きます。スーパーでは、野菜が1個売りしてあったり、調理器具が充実させてあったりするのを見かけます。 蒸し鍋は良いです。こんなんで料理しているなんて言えないけれど、色んな意味で良いと思います。…

室生寺

ずっと以前から参りたいと思っていた女人高野の室生寺に立ち寄ることができました。 この寺は、真言宗室生寺派大本山の寺院です。「女人高野」として有名で、女人禁制だった高野山に対し、(江戸時代中期頃から)女性の参詣が許されるようになりました。また…

曽爾高原

さとかんのイベントで奈良の宇陀郡にある曽爾(そに)高原で1泊2日の自然観察会&勉強会に参加しました。宿泊施設は曽爾青少年自然の家を利用しました。 日本一の茅場(すすき野原)と言われるだけあって、見事に一面のススキでした。ススキはイネ科です。…

9.11に思う

不謹慎なことに、まことに不謹慎なことに、毎日毎日平凡な日々が続くと、台風でも来ないかなと思ったりもします。戦国時代を生き抜いた英雄の話を見ていると、かっこいいと思ってきます。この日本は平和ボケしているなと感じる度に、クーデターでも起こらな…

Erbarme dich, mein Gott

ベルクソンの『道徳と宗教の二源泉 (岩波文庫)』を読み始めました。また自然と聖書を開くことになります。 ペテロは、「鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」と言われたイエスの言葉を思い出した。そして外に出て、激しく泣いた。(『…

The Beatlesの思い出

2009年9月9日と9が三つも並びました。9を縁起の良い数字とする中国では今日は結婚式なんかのハレの儀式が多いとも聞きました。 僕も9月生まれだし、苗字に「く」がつくしと、とても「9」に愛着があります。小学生のころ、当時としては古い目の漫画が好きで、…

逍遥の記録

逍遥(しょうよう)という言葉を知ったのは、キルケゴールに関する論文を読んでいるときでした。といってもそれほど難しいことは考える能力は持ち合わせていないので、憂さ晴らし程度に出かけるといった方が良いでしょう。 はてなのブログも、自分が知らない…

随心院・勧修寺

少し涼しくなってきたので、また色々と出回ろうかと思っています。今日は、ふらりと心のままに随い、近場の山科小野まで。 随心院 真言宗善通寺派の寺です。小野小町の邸宅跡という話もあります。 小野小町は絶世の美女だったと伝えられています。 花の色は…

生命は最高善か

キリスト教による生命と世界の転倒が、その後に起こった行為と観照の転倒と重ね合わされたとき、それが近代の発展全体の出発点となった。<活動的生活>は、<観照的生活>という原理を失ったときになってはじめて、まったく文字通り活動的生活となった。そ…

アーレントのイエス論

自分はどうやら「赦し」あるいは「慈悲」というものに興味があるようです。以前に、ドストエフスキーの『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』を読んだり、ユリウス・カエサルの寛容(Clementia)について知ったりして、余計に考えるようになりました。 この度…

Take The Long Road And Walk It Live / The Music

イギリス・リーズ出身の4人組ロック・バンド、ザ・ミュージックもまた素晴らしい音楽を演っています。演奏が進むにつれてどんどん高揚していくこの感じ。グルーヴ感とはこのことを言うのだと改めて感じさせられました。ノリの主導権は、やはりドラムとベース…

Sour Times / Portishead

マッシヴ・アタック、ラムを紹介したら、ポーティスヘッドを挙げないわけにはいかないですね。これら3バンドは、トリップホップというジャンルに入れられることが多く、ブリストルサウンドとも言われます。しかし、厳密にはマッシヴ・アタックとポーティスヘ…