Entries from 2011-06-01 to 1 month
舞台はイタリアのローマとフィレンツェ。やはりイタリア映画は食事のシーンが多いです。フィレンツェの街並も綺麗ですね。後先考えないで「今が最高」と感じることは、しばしば刹那的で堕落したように言われるかもしれませんが、それは「最高な今」を知らな…
『ブラームスはお好きですか?きのうは失礼しました』ポールはほほえんだ。彼女は二行目の『ブラームスはお好きですか?』にほほえんだのである。それは、彼女が十七ぐらいの時、男の子たちが彼女にきいたのとおなじ種類の質問だった。もしかしたら、その後…
★イギリス最高の文学賞・ブッカー賞受賞作家、カズオ・イシグロの小説。 舞台はイギリスの緑豊かな自然に囲まれた寄宿学校ヘールシャムです。ここの生徒は全員、将来、臓器を提供する者(ドナー)として生まれ、育てられています。閉鎖的環境で徹底した管理…
★この作品はルワンダ虐殺の時代にルワンダで働いていたBBCニュースプロデューサーのデヴィッド・ベルトンの経験に基づいています。 舞台は1994年のルワンダ虐殺の最中のルワンダの首都キガリにある公立技術学校。ハートの演じるカトリックの神父、ダンシーの…
★2003年のフランス映画。ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート、セザール賞主演男優賞受賞。イブラヒムおじさんは、イスラム教徒のイメージからすれば、それほど戒律厳守のようには見えません。イスラム教の中でもスーフィズムという宗派で、戒律より…
★現代の人間社会と密林のゴリラの社会、どちらが平和なのでしょうか。現代人は動物園の檻に入れられたゴリラのごとく、「自由」を夢見るだけの存在なのでしょうか。
スキポール空港へのフライトは二時間遅れた。クライヴは中央駅まで電車に乗り、そこから柔らかい灰色の午後の光の中をホテルまで歩いた。橋を渡る途中に思い出したのは、アムステルダムはなんと静かで文明的な街なのだろうということだった。クライヴはブラ…
★『4分間のピアニスト』 (Vier Minuten) はクリス・クラウス監督、モニカ・ブライプトロイ、ハンナー・ヘルツシュプルング主演のドイツ映画。
★シャーロック・ホームズが好きな人ならきっと楽しめるはずです。クリスマス間近いロンドンで起こった怪事件の謎に挑む若きシャーロック・ホームズの活躍を描いたものです。製作はマーク・ジョンソン、エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーヴン・スピル…
ベルリン国際映画祭にて監督賞・女優賞を受賞作。白いバラ抵抗運動のメンバーの一人で、国家反逆罪により21歳で処刑されたゾフィー・ショルの最後の日々を描いたもの。 国家の法や政治体制は変化するが、人間の良心は普遍的なもの。
★人の心の中にある罪の意識を知るには、論理だけで十分足り得るでしょうか。怒りや苦しみ、嘆きという概念的な用語を使わずして、本質に触れさせてくれるのが、文学なのではと思います。その意味では、ノンフィクション(哲学や論評)よりも、フィクション(…
テレビドラマ。16世紀イングランド王国を舞台に、国王ヘンリー8世の波乱に満ちた人生を描いたドラマ。アメリカ(ショウタイム)・カナダ(CBC Television)・アイルランド(TV3)・イギリス(BBC Two)合作。
★多神教の世界、古代ギリシア。キリスト教世界とは違った部分があります。たくましく、勇気のある者が賛美される世界です。神々も気まぐれです。
★最後のゲイブリエルが詩を朗読するかのように回想する部分が美しいです。