ピエール・ベンスーサン

やはりアコースティック・ギターの曲を聴いていると,神経が研ぎ澄まされるような気持ちがする.繊細で,華麗で,叙情的だ.アコースティック・ギターの巨匠の一人,ピエール・ベンスーサンを聴いた時も,これが自分の求めていたものだと思えるくらいに,すっと耳に入ってくる音感であった.ピエール・ベンスーサンは,フランス出身で,幼いころからクラシック,ロック,ポップ,アイリッシュ,ブリティッシュの音楽に慣れ親しんでいたらしい.1975年からCDを出しているので,今回紹介するアルバムは,12,3枚目くらいになるようだ.僕はこのアルバムで初めて彼の音を聴くことになるが,きっとどのアルバムも質の高いものだと思われる.ちなみにこのアルバムでは,ビクトール・ユゴーの詩「Demain, Des l'aube(明日,夜明けに)」に曲をつけて自らも歌っている.

アルティプラノ

アルティプラノ