繊細な詩

僕のブログでは,日本のミュージシャンの話題があまり出てこない.相対的にJ-Popを聴く割合は低いのかもしれない.日本の曲はやはり歌詞がダイレクトに耳に入ってくるので,歌詞が自分の感覚にあうものを聴いてしまう.僕は日本のミュージシャンに対しては強い淘汰圧をかけている.
日本のミュージシャンではやはり黒夢の歌詞が好きだ.この時点で,僕は時代遅れではある.黒夢を聴くと,秋や冬の夕焼けや夜空が想起される.哀愁という言葉があるが,黒夢はまさにそれに当てはまる.黒夢の中でも僕が最も好きな曲の一つ「Miss Moonlight」は,秋か冬の透き通った夜空に浮かぶ満月に女性を準えてものだ.黒夢の歌詞はヴォーカルの清春が書いているのだが,彼の歌詞は抽象的だ.僕は感情的でストレートな歌詞よりも,情景描写の多いイマジネーションをくすぐられる歌詞の方が好きだ.そういった意味では僕はかつてヴィジュアル系と呼ばれた人たちの音楽は好きだった.「ロックは汗臭くて,マッチョなもの」という固定観念を根底から覆してくれた.ガラス細工のように繊細で,ステンドグランスのように煌びやかな音楽.

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迷える百合達

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