しょせん「バイト」,されど「バイト」

今の塾のバイトを始めて1年と8ヶ月になる.僕は週に2回か1回のペースなので,かなり入るコマ数は少ない方だ.最近は,英語も教えるようになって,数学,理科,英語と,守備範囲の広い講師はなってきた.また,室長とも生徒とも,少しずつ信頼関係が強くなってきている気もする.
しかし,これは「バイト」である.僕にとっては,研究をメインとしながら両立させることができる数少ないアルバイトであり,社会勉強の場である.
今日も,生徒の自宅へ電話をかけて,テスト対策の授業をするので,ワークなどを持参するようにと伝言することを室長に頼まれた.4件ほど電話をかけたが,やはり僕は慣れていない.色々とテンパったが,いい勉強をさせてもらったと思う.
今回の件は,特に難しい問題ではなく,むしろ楽しかったのだが,ここから少し踏み込んで考えてみたい.これは自分の人生哲学かもしれないが,「一つのことを続けること」は大切だと思う.別に,転々と職を変えたり,短期バイトを沢山することを批判するつもりではないし,合理性という面から見ると,一長一短だったりすると思う.
「一つのことを続けること」の人生のおける意義とは,「ぶち当たる壁は自分の壁」であるということだ.「その場が苦しいから」という理由で,違う場所へ移ることは,長期的に見ると,何の問題回避にもなっていない.なぜなら,その壁は自分の問題点,改善すべき点,弱点・欠点である場合がほとんどだからだ.自分から逃げて生きることは不可能だ.だから,どこへ行っても同じ壁にはぶつかることになる.