キリスト教にはアガペーという愛があります。マルコ伝12章でイエスが最も大事な戒めとして語っているもので、神への愛と隣人愛を指します。美恵子はキリスト教(特に無教会主義とクエーカー)に強く影響を受けていましたが、クリスチャンではなく、後に仏教からも深い影響を受け、特定の宗教にこだわらないようになったようです。父は洗礼を受けており、母房子はクエーカー教徒でした。宗教が果たす本質的な役割について、「人格に新しい統合を与え、意味感、すなわち生きがい感をあたえることであろう」と記しています。彼女にとって宗教とは、愛と謙虚をもたらすものとして自覚されていたと思われます。
http://www.pcs.ne.jp/%7Eyu/ticket/kamiya/kamiya.htmlより引用(2005.12.26)
- 作者: 神谷美恵子,柳田邦男
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2004/10/06
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 90回
- この商品を含むブログ (60件) を見る