アルフォンス・ミュシャ

先日,大阪天保山サントリーミュージアムミュシャ展を観にいきました.
ミュシャ1860年,現在のチェコ共和国東部のモラヴィア地方・イヴァンチッツェという小さな村で生まれました.その後,ミュンヘン,次いでパリへと向かいました.パリで暮らし始めて8年目ぐらいに,華やかで官能的な女性像を描いた装飾性豊かなポスターが注目され,一世を風靡しました.晩年には,スラヴ民族の一千年に及ぶ栄光と苦難の歴史を描いた大連作《スラヴ叙事詩》20点を完成させました.
ミュシャの絵(特に初期)を観ていると,特に背景からは,オリエンタルな印象を受けます.アラベスク曼荼羅のようにシンメトリックな配置・配色だなと感じます.しかし,女性の姿はさらっと流れるような描き方です.星,宝石,花などの様々な概念を女性の姿を用いて表現しています.タロットカードの絵にも似ているなと思いました.
東欧の歴史や文化にも興味が出ました.