僕がウィリアム・ジェイムズという人の名前を初めて知ったのは,NHKビジネス英会話か,ビジネスの心理学関係の本だったと思います.その時は,特に気に留めていませんでした.しかし,ベルクソンに共鳴した重要な人物の一人であることがわかってきて,本格的に興味が出ました.「プラグマティズム」,「純粋経験の哲学」を少しずつ読んでいるのですが,特の後者の著書からはベルクソンの思想との親和性を感じずにはいられません.
最近,ネットで検索して,いかに自分の基礎知識がなかったかを痛感しました.例えば,日本の代表的な哲学者の一人,西田幾多郎の「純粋経験論」に示唆を与えたと聞きます.また,夏目漱石は,「心理学原理」,「宗教的経験の諸相」の2冊を熱心に読んでいたと言われています.日本の近代哲学(文学・思想)の発展にも少なからぬ影響を及ぼした重要な人物なのですね.
これから本格的に読んでいきたいと思っているので,「プラグマティズム」,「純粋経験の哲学」の英語版(原著)を注文しました.