Ron Carter / Stardust

Stardust
ロン・カーター(b),ベニー・ゴルソン(ts),ジョー・ロック(vib),ローランド・ハナ(p),レニー・ホワイト(ds)
★曲目
1. Tamalpais
2. The Man I Love
3. Nearly
4. Bohemia After Dark
5. Tail Feathers
6. Blues In The Closet
7. That's Deep
8. Stardust
ロン・カーターは,ジャズメンの中で,最も来日回数の多いベース・プレイヤーです.かつてはマイルス・デイヴィスの目にとまり,ポール・チェンバースに代わるベーシストとして抜擢されましたが,マイルスからエレキベースを弾くことを要求されてこれを拒否し,マイルスのグループを去ったという逸話も残っています.
ロン・カーターの代表作の一つがこの「スターダスト」です.ベースのプレイとしては,かちっとした演奏というよりは,輪郭のはっきりしていない低音域を中心としてウォームな音色です.アルバムも全体的には,ゆったりと落ち着いた曲が多いです.
僕はこのアルバムで新しい発見をしました.それは,ヴァイブラフォン(vibと表記される)という楽器です.鉄琴や木琴など打楽器の類で,ピアノの鍵盤の順番に並べて置かれた音板をばち(マレット)で叩いて音を出すようです.1曲目「タマルパイス」では,ベニー・ゴルソンのテナーと,ジョー・ロックのヴァイヴが美しく絡み合っています.