理想と現実〜アナトール・フランス

To accomplish great things, we must not only act, but also dream; not only plan, but also believe.
偉大なことを成し遂げるためには,行動するだけでなく夢見ることも必要だし,計画を立てるだけでなく信じることも必要である.
- Anatole France (French novelist, poet and critic, 1844 - 1924)
(NHKビジネス英会話2006年2月号より)

アナトール・フランスは,20世紀前半のフランスを代表する小説家・批評家.パリ出身.1921年ノーベル文学賞を受賞.代表作は『シルヴェストル・ボナールの罪』『舞姫タイス』『赤い百合』『エピクロスの園』『神々は渇く』など.芥川龍之介が傾倒していたことで有名.出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
★「理想と現実のギャップに苦しむ」といったことは,誰しもあることなのかも知れません.時には「現実を直視しなければならない」と自分に言い聞かせる状況に陥ることもあるかもしれません.
しかし,人間は理想があるから努力ができるんじゃないかと思います.何かを,誰かを目標として毎日勉強や練習に励み,少しくらいの辛さなんかに負けないように,理想を現実としようとする自分の努力に,疑いはないはずです.理想によって人は毎日を強く生きられる.毎日努力していることこそが,理想そのものではないでしょうか.
理想と現実とをべつもの,理想を現実の手の届かないものとしているのは,現実ではなく,その人自身であるように思えます.人生やこの社会を根底で動かしているのは「理想(理念)」ではないでしょうか.よりよくしたい,よりよくなりたいという「思い」が大切です.