レクイエム / ガブリエル・フォーレ

フォーレ: レクイエム
★楽曲構成
第1曲 入祭唱とキリエ(Introitus et Kyrie)
第2曲 奉献唱(Offertorium)
第3曲 サンクトゥス(Sanctus)
第4曲 ピエ・イェズ(Pie Jesu
第5曲 アニュス・デイ(Agnus Dei)
第6曲 リベラ・メ(Libera me)
第7曲 イン・パラディスム(In paradisum)
指揮:ミシェル・コルボ,ベルン交響楽団,アレン・クレマン(ボーイ・ソプラノ),フィリップ・フッテンロッハー(バリトン),フィリップ・コルボ(オルガン),サン=ピエール=オ=リアン・ドゥ・ビュール聖歌隊


フォーレのレクイエム

レクイエム(Requiem) ニ短調作品48は,ガブリエル・フォーレが作曲した宗教曲.レクイエムの傑作として知られ,フォーレの全作品中で最も演奏機会が多い.フォーレの音楽活動のなかでは,ピアノ四重奏曲第2番ト短調作品45,あるいは『パヴァーヌ』作品50などと並んで,中期の幕開きを告げる代表的な作品に位置づけられる.演奏時間約40分.しばしば、モーツァルトヴェルディの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる。Wikipediaより

★レクイエムを紹介するなんて物騒なと思われるかもしれませんが,僕は変な先入観はなくとても好きです.もしかしたらそれぞれの音楽家の死生観が現れているんじゃないかって思うときもあります.
バッハのマタイ受難曲モーツァルトのレクイエム,ベートーヴェンの荘厳ミサ曲,ブラームスドイツ・レクイエムシューマンのレクイエム,ベルリオーズのレクイエムあたりはよく聴いています.
そんな中でもフォーレのレクイエムは異色です.なにが違うかといえば,優しい感じがするんです.フランス人だからというのもあるのか,レクイエムといっても,泣き叫んだり強く訴えかける曲ではなく,合唱も独唱も,オーケストラも,そしてオルガンも声高になることはほとんどなく,ささやくような音を中心に組み立てられているんです.
一時期,エニグマというトランスとグレゴリオ聖歌をミックスさせたアーティストの音楽が流行りましたよね.僕はそのエニグマがすごく好きで,グレゴリア聖歌の落ち着いた厳かで優しい雰囲気っていいなぁと思いました.ちょうど,フォーレのレクイエムもグレゴリオ聖歌のようなウィスパーヴォイスが聴けて,気持ちがほっと落ち着きます.だから,そんなに気合を入れなくても,日常的に楽しめるって部分もあります.
ちなみに,ジャケットにはジョージ・フレデリック・ワッツの「希望」が使われていますね.