部屋を掃除したり,PCに保存している写真などのファイルを整理したりしながら,今年は色々なことがあったなと回想していました.ブログもこうやって毎日更新しているのだけれでも,それでも自分の気持ちまで鮮明に記録しているわけではありません.ブログの日付,記事と写真は,自分にとって出来事を想起させてくれるきっかけにすぎないような気がします.しかし,体のどこかに保存されているはずの「過去」が思い出として想起されるには,きっかけが必要です.きっかけは,視覚,聴覚,嗅覚,触覚,味覚など五感を通して得られます.
就職活動,研究,生活,健康,人付き合い,趣味と,大きくカテゴリー分けをして考えようとしても,ニュアンスは伝わらない.今年1年の自分の体験と思いは,なかなか伝えるのが難しいと感じます.いや,自分のことなんて,そもそも伝えることは難しいことなのかもしれないし,そうすべきかどうかも再考の余地があります.
しかし,敢えて一言で言うなら,今年は新しい自分と出会えたいい年だったのではないかと思えます.そして,その自分というものにとても満足しています.新しい人との出会いの中で新しい自分が生れる,その自分を自分で見て,心地よいか,心地悪いかと考える.ある種の弁証法的な手続きをとりながら一歩ずつ時間とともに生きているような気がします.
『過去は、私たちに開かれた唯一の未来なのだ。』
さて来年の4月からは社会人です.このことは,自分の衣食住,人間関係に大きな変化をもたらすでしょう.今までの経験を大切にしつつ,新しいことにチャレンジすることを忘れないようにがんばろうと思います.