寄主-寄生者関係

今日は、普段自分がお世話になっている方の研究発表会でした。
自分も曲りなりにも、寄主バチと寄主の関係を5年近く研究してきているので、今回の研究発表には大変興味がありました。
論文とは、一つの物語で、聞き手を自分の視点に引っ張り込んで、スリリングかつ起承転結のあるストーリーでもってして聴衆を感動させられるかどうかも重要であると言われることもあります。今日の発表はまさに手に汗握る物語でした。このストーリーを書くために、1時間の発表で聞き手が知りえる情報の何千倍もの時間と労力を費やされていることが、仮説の検証の繰り返しの多さ、野外調査でのデータ数の多さ、精密な室内実験から伺えました。
思えば、僕が修士課程で今の大学に入ってきたときに、「Parasitoids」(1994年)という寄生バチを中心とした昆虫類の捕食寄生者の総説を輪読することを研究室の方々数名で行っていました。
Parasitoids: Behavioral and Evolutionary Ecology (Monographs in Behavior and Ecology)
当時の自分には、英語という壁が高かっただけに、とにかく訳することだけで精一杯でした。しかし、ある程度研究を進めている先輩方からすれば、こんなに勉強(参考)になる機会はなかったのかなと思います。今では僕も少しは、なるほどなぁっと全体像がつかめたりできるのですが、やはり今一度、読み直したいですね。




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