フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド(2011年)

フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド


★10代の頃に密かに心焦がしていたアーティスト、フランク・ザッパタワレコを訪れては、その音源の膨大さに圧倒されて、何を買っていいかわからずに途方にくれていました。ようやく決心がついて買ったのが、「Hot Rats」という彼の代表作とされるアルバム。あれから今に至るまで3作品しか購入するに至らなかったのは、なぜなのか自分でもわからないけど、多分「Hot Rats」で充足してたんだと思います。今思えば、日本ではフランク・ザッパに関する音楽評論やCDレビューというものが少なかったように思います。勝手な想像ですが、日本人はこういう音楽をとらえるのが苦手なんだと思います。なぜなら、「型」がないから。ヘヴィメタルやハードロックなら、ギターが巧いとか、ドラムの手数が多いとかってモデルとなるミュージシャンやバンドが存在するんだけど、フランク・ザッパは斬新すぎて比較対照になるものがなく、彼自身も毎回違った作風のものを発表しているので、彼の過去とも比較がし難い。いずれにせよ、もっと早い時期にディスコグラフィーくらいは手に入れたかったと後悔しています。しかし、始めて遅すぎることはないので、いまから雑派ワールドにどっぷりつかるのもありかと思います。