メノン-徳について / プラトン (2012)

メノン―徳(アレテー)について (光文社古典新訳文庫)


★「徳は教えられるのか?」ではなく、「徳とは何か?」という問いから始めることの重要性が語られています。

ソクラテス:さあ、そんなわけで、メノン、この推理からは、徳(アレテー)は、それが人に備わる場合にはいつも、神的な運命によってわれわれに備わることは明らかである。だが、われわれが徳そのものについて明確なことを知るのは、「いかにして徳は人々に備わるのか?」ということ以前に、「徳は、それ自体として、いったい何であるか?」の問題に着手するときなのだ。