生薬101の科学−薬理効果・採集法から家庭で使うコツまで / 清水岑夫(1999年)

生薬101の科学―薬理効果・採集法から家庭で使うコツまで (ブルーバックス)


★いまの時代に野外から薬草を採集してきて、自分で煎じて服用している人はどれだけいるのだろうかと思います。自分の経験では、ショウガ、カンゾウ、クズ、クワ、ゲンノショウコ、シソ、チャ、ニンニクあたりは、畑や山野で採集したり、購入したりして飲んだことがあります。


「毒のないものは薬にもならない」と書いてあるように、原則としては、服用量を適切に守る必要がありそうです。自分の経験では、「良薬口に苦し」という言葉も示唆に富んでいると思います。カモミールなどの飲みやすいハーブについては、日常的に比較的多くの量を摂取したほうが予防効果を期待できそうです。口当たりのキツイ薬草は、やはり大量摂取というのはよくなさそうです。また、煎じ方にもノウハウがありそうです。根っこを煎じるものは比較的長く煎じないと成分がでてこないし、逆に葉や花を煎じるものは比較的短い時間にしないと、灰汁がでてしまいます。