TV Drama : Intruder

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CSで、英国のサスペンスドラマ「侵入者~暴かれる夫婦の秘密」を放映していました。友人らとのディナーでBrexitについて意見を交わすサム。ディナー後の静まり返った家に盗みに忍び込むイスラム系の青年のサイード。思春期の頃、海岸の洞窟に逃げ込んだ経験のあるレベッカ。このドラマでは、人種差別、EU離脱と残留、異教徒、悪人と善人、不倫、友情、ドラッグの密売、洞窟に入る事と抜け道から脱出する事が、視聴者の深層心理に働きかけているように思いました。誰しも心に抱えているような闇の部分が、思わぬきっかけで露呈し、大きな事件へと発展することもあります。登場人物すべての人が、何らかの形で、犯罪にコミットしています。うまくすり抜けるようとするものの、途中でそれを貫けなくなるものがほとんどですが、このドラマではある人物だけが、そのずる賢さと実行力で、やり抜いてしまいます。ある意味成功なのですが、このドラマの最後には、

「悪い蓮中は、実行力という強みを持っているかも知れないが、とんでもなく孤独だ。最後には負ける。」

というセリフが、ある人物から告げられます。