movie
★年末に時間があったので観ました。改めていろいろと考えさせられる内容でした。村上春樹の小説はディテールに凝る傾向があるのですが、この映画はあまりセリフが多くなく、細かいところはあまり描かれていません。しかし、菊池凛子の演技が素晴らしく、小説…
★一般論かもしれませんが、余命数ヶ月と宣告された直後は、「否定」や「怒り」のような感情がまずはじめにわき起こってくるのではと思っていました。ところが、本作品の女性は、ほとんどすぐに世界が美しく見えてきたようです。現実を「受容」するまでの時間…
★トーマス(ウィル・スミス)は運転中携帯電話に気をとられ、事故を起こす。その事故で見知らぬ6人と婚約者のサラ・ジェンソンを死なせてしまう。事故の翌年、トーマスは航空学エンジニアの仕事をやめ、弟のベン(マイケル・エリー)に肺を提供する。その後…
★英国人はどうしてこんなにガーデニングが好きなんだろうと思います。園芸療法というのがあるように、土いじりや植物を育てることは、人間の精神状態を安定させる効果があるのかもしれません。とても魅力的な話でした。
★サウジアラビアの外国人居住区爆破事件をきっかけにしたFBI捜査官の戦いが描かれています。劇中の事件は架空のものらしいですが、ホバル・タワー爆破事件やリヤド居住区爆破事件を基に製作されたとのことです。サウジアラビアは、表向きは中東有数の親米国…
★エイドリアン・ライン監督。キューブリックの監督作とは違い、原作に比較的忠実に再現されています。
★インドの性の教典“カーマ・スートラ”を超える中国の性の教典“TAO”により、新しい性の世界へと導かれる青年の物語。
★後に革命家、キューバのゲリラ指導者となった若き日のチェ・ゲバラの生涯に大きく影響を及ぼした南米旅行を描いたロードムービー。『チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記』をもとに、ロバート・レッドフォードとヴァルテル・サレスらによって2004年…
★スティーヴン・キングが1996年に発表した、死刑囚が収容されている刑務所を舞台とする小説。恐慌時代で多くの人が就職難に苦しんでいるため、職を失うことを現代よりも恐れているといった設定になっている。
★作曲家の夫と子供を不慮の事故で亡くしたジュリーは、当然のごとく自暴自棄になるのですが、不思議なことに夫の未完成の協奏曲の旋律が頭から離れません。「青の愛」とサブタイトルがつけてられている通り、青色が何かのメタファーのごとく効果的に使われて…
★ジョニー・デップ主演のアメリカ・イギリスの映画製作の映画。劇作家ジェームス・マシュー・バリーが、ピーター・パンのモデルとなった少年と出会い、その物語を完成させるまでを描いた実話を基にしたヒューマンドラマ。多くの人を感動させる映画というのは…
★映画中に出てくる哲学者が少女ソフィーの対して「大多数の大人のように、慣れる事、で見失わないよう」にと語ります。「なぜ、なに」という疑問を持ち続けるのはとても大切なことなのですが、大人の社会では、いちいち問うていると、うまく生きて行けないと…
★2008年に製作されたアリ・フォルマン監督・脚本によるイスラエルのアニメーション映画。1982年のレバノン内戦に関する記憶を探るフォルマン自身を描いたドキュメンタリー。 映画の最後にフォルマンは虐殺の夜の記憶を取り戻し、画面がアニメーションからサ…
★ナタリー・ポートマンがアンを、スカーレット・ヨハンソンがメアリーを演じています。ヘンリー8世の2番目の妻、アン・ブーリンは後のイギリスの歴史の大きな影響を及ぼします。一つはイングランドのローマ国教会からの離脱のきっかけを作ったこと。2つ目…
★サンフランシスコに住む女性の作家、フランシス(ダイアン・レイン)が、夫との1年に渡る離婚騒動から解放された直後に、ぶらりとイタリア旅行をしたのが物語の始まりです。当初は特別乗り気ではなかった様子ですが、何を思ったのか旅行中に衝動的にトスカ…
★ロシアの作家レフ・トルストイの長編小説を映画化。主題は、虚飾に満ちた都会の貴族社会で死に追いやられたアンナと、農村で実直に生きて信仰に目覚め、幸せをつかんだリョーヴィンとが対比です。トルストイが考える「人の生きるべき道」が示されています。…
★ウクライナ地方の小さな村『アナテフカ』で牛乳屋を営むユダヤ人一家の様子を描いたミュージカル。19世紀末のシュテットルの様子がよく描かれています。
★『アムステルダム』で有名なイアン・マキューアンの『贖罪』を、2005年公開の『プライドと偏見』のスタッフ・キャストで映画化した作品。主人公、ブライオニーの嫉妬心から来る虚言から、姉セシーリアとボーイフレンドのロビーの運命は大きく変わってしまい…
★F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』の映画化作品。村上春樹が最も影響を受けた作品の一つに挙げているのですが、その理由がわかるようなわからないような感じです。サガンの『悲しみよこんにちは』に似ている部分もあります。…
舞台はイタリアのローマとフィレンツェ。やはりイタリア映画は食事のシーンが多いです。フィレンツェの街並も綺麗ですね。後先考えないで「今が最高」と感じることは、しばしば刹那的で堕落したように言われるかもしれませんが、それは「最高な今」を知らな…
★この作品はルワンダ虐殺の時代にルワンダで働いていたBBCニュースプロデューサーのデヴィッド・ベルトンの経験に基づいています。 舞台は1994年のルワンダ虐殺の最中のルワンダの首都キガリにある公立技術学校。ハートの演じるカトリックの神父、ダンシーの…
★2003年のフランス映画。ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート、セザール賞主演男優賞受賞。イブラヒムおじさんは、イスラム教徒のイメージからすれば、それほど戒律厳守のようには見えません。イスラム教の中でもスーフィズムという宗派で、戒律より…
★現代の人間社会と密林のゴリラの社会、どちらが平和なのでしょうか。現代人は動物園の檻に入れられたゴリラのごとく、「自由」を夢見るだけの存在なのでしょうか。
★『4分間のピアニスト』 (Vier Minuten) はクリス・クラウス監督、モニカ・ブライプトロイ、ハンナー・ヘルツシュプルング主演のドイツ映画。
★シャーロック・ホームズが好きな人ならきっと楽しめるはずです。クリスマス間近いロンドンで起こった怪事件の謎に挑む若きシャーロック・ホームズの活躍を描いたものです。製作はマーク・ジョンソン、エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーヴン・スピル…
ベルリン国際映画祭にて監督賞・女優賞を受賞作。白いバラ抵抗運動のメンバーの一人で、国家反逆罪により21歳で処刑されたゾフィー・ショルの最後の日々を描いたもの。 国家の法や政治体制は変化するが、人間の良心は普遍的なもの。