電子版侵入生物DB(国立環境研究所)

地球上で生存している以上,例え人間であっても,他との生物の関わり合いを無視することはできない.最近,「外来種問題」が注目を集めている.環境庁が昨年6月に外来種に関する法律を交付し,着々と施行の準備が進んでいる.この問題は専門家だけのものではなく,日本に住んでいるすべての人が理解しなければならない問題だ.多くの人々の理解を望みたい.
人間によって本来の生息地以外の地域に移動させられた生物種を「外来種」といい,その中でも移動先の新天地で定着を果たし,分布拡大して在来生物に対して影響を及ぼす種を「侵略的外来種(侵入種)」という. 現在,侵入種による生態系攪乱は生物多様性減少の重要原因の一つとして世界的に問題視されている.貿易大国の日本はとりわけ外来種の侵入チャンスが高く,様々な侵略的外来種によって日本固有の在来種の生存が脅かされている.こうした侵略的外来種による生態系破壊をくい止めるべく,2004年6月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」が公布された.
その電子版データベースも公開されているので,ここでも報告したい.
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/index.html