昨日の日記で誤解を招くような表現があったようなので，ここでもう少し自分の言いたかったことを書きたい．かつてドストエフスキーは，「各人は万人に対して責任を負っている」と述べた．これは「風が吹けば桶屋が儲かる」と同じ意味だと思う．社会にしても人間関係にしても，自分は，”まわりまわって”すべての人に何らかの影響を与えているし，逆に，”まわりまわって”すべての人から何らかの影響を受けているのだ．ここで難しいのは，「社会に対してプラスになる」とか「貢献する」というのは，価値観や倫理観の問題だということである．したがって，人によってその判断は千差万別であろう．僕は学術的な貢献をすることが，唯一の社会貢献だというつもりはない．「自分が今の環境にあることから，またこの環境を選んだことから，学術的に貢献することが，自分ができる形での社会貢献だと思っている．よって僕は努力しなけらばならない．」という意味で書いた．
