1.2.3.ダーウィンの自然淘汰説‐適応度

上記のように,黒い花と白い花のどちらが自然淘汰によって進化するかを調べるのに,それぞれの1個体が残す種子の平均数を比べた.こういった作業は,自然淘汰による進化を調べるときの根幹をなすものである.ここで適応度という概念を記す.
適応度とは,ある遺伝的性質を持った型(遺伝子型)の個体が,1個体あたり次世代に残す成熟個体の数の平均である.
これは,繁殖齢に達した個体がどれくらい子を残し,その子が再び繁殖齢に達するまでどれくらい生存しているかを表している.適応度は,自然淘汰による進化を調べる際に不可欠な尺度である.
生き物の進化ゲーム―進化生態学最前線 生物の不思議を解く 参照