養老孟司の「形を読む」という本を読んだ.これは生物の形態に関して養老さんが色々と議論しているのだ.僕は分類学は専門ではないが,うちの研究室の半分弱は,昆虫分類学の研究者なので,決して関係のない分野ではなく,むしろ非常に関係がある.分類学の本は少し読んだことがあるけど,哲学の認識論の問題だなと思った.養老さんは,そもそも解剖学や形態分類学は,科学なのか?というところに問題意識を持って,議論が展開されているので,僕にとっては非常に興味深かった.研究室の他の人たちも,「科学って何?」,「分子生物学はなぜあのような目覚しい発展を見せたのか?」,「生物の形態を見ている<私>って何?」と自問自答しているのだろうか.たまには,そういう議論もしてみたいな.
- 作者: 養老孟司
- 出版社/メーカー: 培風館
- 発売日: 2004/02
- メディア: 単行本
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