PSE法に対する署名

PSE法電気用品安全法)という法律により,2006年4月1日から規制が開始されます.
もう署名の期間が終わりましたが,音楽家坂本龍一さん,松武秀樹さん,椎名和夫さんらが法律の改正を求めて署名運動を行っていました.PSEの問題点として以下の項目が挙げられています.https://www.jspa.gr.jp/pse/index.cgi

・「PSEマーク」のない製品の商取引が通常通りでは出来なくなる。
・ 新たに中古機器を販売するには「PSE」マークを貼ることが必須だが、経済 産業省に申請した販売者が経済産業省の定める一定の検査方法に於いて自主検査を行う事が必要。
すなわち罰金も含め、機器に対して全責任を負うリスクが必要となる。
・ビンテージと言われている、現在もそのほとんどが現役で使用されている機器類(1950年代から1990年代に生産された機器類すべて)が対象製品として該当します。

一方,EICネットでは以下のような意見も出ています.

今の日本は安全性ということに非常に気を遣っているというか、気を遣いすぎている。そのくせ、一方じゃ、循環だとかリユースも強調される。
でも、安全性とリユースは時にコンフリクトしかねない概念なんだ。PSEマークの場合も、安全性を強調しつつも、リユースの観点からさまざまな抜け道を許容していることがその表れだね。
もともとPL法ができたときから、家電のリユースにはブレーキがかかっていたんだ。
ボクのいる市のクリーンセンターでも粗大ゴミを再生して市民に引き取ってもらっているけど、電化製品は一切それをしていない。自転車でも市民がクリーンセンターで自分で修理して安全性を確認してから引き取るという形をとっている。そうしないと万一の事故の際の責任をPL法でとらされちゃうからだ。
なにがしかのリスク、自己責任を背負う覚悟がない限り、ほんとの意味での循環型社会の実現は難しいということだ。そして、万一の事故の場合は、社会が、法律的な意味ではないけれど、出来る限り被害者をカバーするという姿勢が必要なんだと思うよ。
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h060302_3.html