think

Books: 剥き出しの実存〜森岡正博「宗教なき時代を生きるために」再読して

実存主義なんて言葉は、古臭く、いまでは流行らない言葉なのかもしれません。第二次世界大戦終結後まもなく、フランスの哲学者サルトルが、発表した「実存は本質に先立つ」の言葉の通り、欧米では宗教(キリスト教)や国家(軍備・徴兵)という大きな組織が…

Books: マルクス・アウレリウス『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著)

マルクス・アウレリウス『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著) 作者: 岸見一郎 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2019/03/25 メディア: ムック この商品を含むブログを見る

Books: 超越と実存 『無常』をめぐる仏教史 / 南直哉

超越と実存 「無常」をめぐる仏教史 作者: 南直哉 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/01/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 私にも自分なりの問題意識があって、それを共有することは、私の論理構築能力の低さ、プレゼン能力の低さ…

Study: 村上春樹「緑色の獣」論 : 「心の闇」と闘う「私」の物語 (ナラティヴ) : 青年期教育において文学教材が果たす役割について考える (3) / 荒木 奈美

https://sapporo-u.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=6316&item_no=1&page_id=13&block_id=17

Study: 横山博 『物語の語るこころ── 存在の揺らぎをめぐるユング心理学』/ 森谷寛之

www.jstage.jst.go.jp

Study: 心理療法における「同調」の質の検討 / 今西 徹

小説家の村上春樹は、『スプートニクの恋人』とい う小説をめぐるインタビュー(村上、1999)のなかで、「自分の文体を使うと、自分が考えている以上のもが出てくる」と述べている。そして、特に『スプートニクの恋人』は「これまで僕が培…

Study: 村上春樹の創作過程についての覚書 (5) 記憶について / 山 愛美

具体的な事象の記憶は,時間とともに遠のき,背景に退く。しかしそうして初めて,魂のリアリティのようなものがその奥に浮かび上がって来得る。村上はそれを描いたのであろうか。この物語においては,それは「死は生の対極としてではなく,その一…

Study: 村上春樹の創作過程についての覚書 (4) 言葉・身体性・文体 / 山愛美

オウム真理教の信者へのインタビュー の体験(1998年に「underground2 約束された場所で」として出版されている)を踏まえ,「何にもよらずわかりやすい力強いロジックには警戒しなくてはなりません」(村上,1998, p.30)と訴えている。これらのことは…

Study: 村上春樹の創作過程についての覚書 (3) デレク・ハートフィールドを巡る在と不在のテーマ / 山 愛美

村上の物語には,失踪,死,などさまざまな種類の喪失が多く描かれて いる。上記の「文學界」のインタビュー(『「物語」のための冒険」』)で,聞き手の文芸評論家の川本三郎に,「風の歌を聴け」では多くの人が亡くなっているという指摘を受け…

Study: 村上春樹の創作過程についての覚書 (2) 初めての物語としての 『風の歌を聴け』/ 山 愛美

時間や空間を超えて行き来しながら,心の集合的な層にまで降りながら物語を創造する「村上春樹」と,個人を超えた集合的な生を生きた「キリスト」に,確かな重なりを見出すことが出来るように思う。 村上は,自分にルールを課している。その中の一つ…

Study: 村上春樹の創作過程についての覚書( 1 ): 方法としての小説,そしてはじまりの時 / 山 愛美

「人というのは,だれであろうと,どんな環境にあろうと,成長の過程においてそれぞれ自我を傷つけられ,損なわれていくもの...」という件について,筆者もまったく同意見である。一般的には,子どもを傷つけ,損 ない得るものを取り除こうとし…

Study: 村上春樹 『ダンス・ダンス・ダンス』 における 「美的対象」 の回復: ドナルド・メルツァーの 「美的対象」 および 「閉所」 理論の文学研究への応用 / 田中 雅史

現実の世界との 「繋がり」に対比されるのが羊男のいる「こっちの世界」である。このあちらとこちらの対 比は 『ダンス・ダンス・ダンス』 の最後の場面でも出てくる,ここで羊男がいる異世界側が通常 「あちら 側」 と表現されるが,村…

Study: 村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』論 : 火曜日の女から金曜日の女へ / 山崎 眞紀子

sapporo-u.repo.nii.ac.jp

Study: 震災のこころのケア活動ー縁と物語 / 河合 俊雄

www.jstage.jst.go.jp

植物から食べ過ぎStop!信号(サイエンス・コラム)

昆虫と植物の関係の話を少し。 卵→(孵化)→幼虫→(蛹化)→蛹→(羽化)→成虫 という段階を経るものを完全変態といいます。チョウ、ハチ、ハエ、カブトムシなどがそうです。 一方、蛹を経ず、幼虫が直接成虫に変態することを不完全変態といいます。セミ、カマ…

アンパンチ!(サイエンス・コラム)

「あんぱ〜んち!」言葉を覚え始めた甥がよく口にする言葉です。神戸にあるアンパンマンミュージアムへ親に連れて行ってもらったが楽しかったようです。 アンパンマンというアニメは、よくできた内容だと思います。個人的にもかなり好きです。故やなせたかし…

Angler Fish(サイエンス・コラム)

以下の文章は、ある生物の生態に関する記述です。さて、どの生物に関する記述でしょうか。グロテスクでインパクトがあります。 「オスは次第にメスの体と一体化し、皮膚や血流を共有するようになる。そしてついには、オスは目やほぼすべての内蔵を失う。1匹…

車前草(サイエンス・コラム)

車前草。何と読むかわかりますか?答えは、オオバコです。 畑地、庭、道端などいたる所に普通にみられる草です。いわゆる雑草と呼ばれる植物です。この植物は、踏みつけに強く、人やクルマに踏まれやすいところに好んで生息しています。車前草という名前の通…

働きバチは滅私奉公しているの?(サイエンス・コラム)

滅私奉公とは、私利私欲を捨てて、主人や公のために忠誠を尽くすことをいいます。 働きバチは、自分の子孫を残さずに、母親である女王バチのために、あくせくと花を訪れては花粉を集めて巣に持ち帰り、女王バチの子どもたちを育てています。敵がテリトリーに…

ミステリアスな学名の蝶(サイエンス・コラム)

クロヒカゲというチョウがいます。里山林など、暗い林内ですばやく飛んでいる姿をよく見かけます。 学名は、Lethe diana(レーテ・ディアナ)です。ヒカゲチョウ属を意味するLetheは、ギリシア語由来で「忘却の川(レーテ)」という意味です。この川は、ギリ…

葉っぱはなぜ緑色なの?(サイエンス・コラム)

疑問:植物の葉は、どうして緑色なのでしょうか? それは、クロロフィル(葉緑素)が緑色だからです。クロロフィルというのは、葉の細胞の中にあります。光エネルギーを使って、二酸化炭素と水からエネルギー(糖類)を作り出し、酸素を大気中に放出していま…

Manageの語源

2年ほど前に、英語が得意だと自負する人(そういう人ほど怪しい!!)から、manage(管理する、どうにかする、うまく扱う)というのは、man(人)+ageなので、「人を管理する」というところから言葉が出来上がっていると聞きました。 しかし、これはまっか…

インドの菜食主義に関するノート

インドを知る事典 / 山下博司・岡光信子(2011年) 食と文化の謎 / マーヴィン・ハリス(1988年) ヒンドゥー教ーインドの聖と俗 / 森本達雄(2003年) ヒンドゥー教ーインド3000年の生き方・考え方 / クシティ・モーハン・セーン(2006年) 文化・環境・ヒ…

Autumn Festivals In Harima-Nada

地元の祭りを観たので、英語のブログで紹介しました。 http://lalakoora.wordpress.com/2012/10/20/autumn-festivals-in-harima-nada/

(兵庫県姫路市香寺町)里山ガーデン

「里山」と聞くと、薪割りをして、炭を焼いて、山菜採りをしてという昔ながらの生活を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、里山放置林が増える理由は、時代の流れとともに、人と自然との関わり方が大きく変化したからです。そもそも里山とは人が生…

環境レストラン応援サイト

環境倫理プロジェクトに関連して、Facebook上で、「環境レストラン応援サイト」を運営しています。「美味しくて、環境に優しい」料理店を応援することが目的です。「食」を中心とした人と人とのネットワーク形成も視野に入れています。 ミッションとして、環…

時制の一致の例外

Lang-8で英語の文法に関する疑問を投げかけています。 ネイティヴが素朴な疑問に答えてくれるのです。時制の一致の例外もその一つです。 CNNやBBCを見たり、また英字新聞を読んだりしていると、時制の一致のルールに従わないケースが多々あります。 例えば、…

24時間テレビを考える

自分は実は24時間テレビ大半をみました。自分がどう感じるかを知りたかったからです。正直、思わず涙が溢れそうな場面がありました。出演している人も、応援している人も素直に一生懸命になっているように見えました。 でも、ぼくは「24時間テレビがあま…

英語ブログの記事を添削

英語ブログの記事をLang-8に投稿しています。いくつかの記事についてはネイティヴが修正案をくれました。自分も日本語を勉強している外国人の記事を直してあげるのですが、自分よりはるかに日本語が上手な日本人がたくさんいます。英語よりも日本語をもっと…

Lang-8

mixiを退会しました。その代わりではないのですが、Lang-8始めました。新しい世界が広がっています。