ゲバラ日記 / チェ・ゲバラ

ゲバラ日記 (角川文庫)
チェ・ゲバラ(Che Guevara),本名エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナは,アルゼンチン生まれのマルクス主義革命家で,キューバのゲリラ指導者.
エルネストは,経済的には恵まれた家庭に生まれ,ブエノスアイレス大学で医学を学びます.在学中のオートバイで南アメリカをまわる放浪旅行を経験し,南米各地の状況を見聞するうちにマルクス主義革命を志すようになったとされます.ただし,幼年期から患っていた持病の喘息は一生彼を苦しめたそうです.
本書は,1966年 アフリカ・コンゴでのゲリラ戦への参戦から,1967年バジェグランデ近郊のイゲラ村の近くで捕えられ、10月9日バリエントス大統領の命令で殺害(銃殺)される直前までの日記です.また,巻末に小伝が付してあります.
彼はものすごい読書家だったらしく,医学生のころまでは,ボードレールとチリの詩人パブロ・ネルーダとシュペングラーの『西洋の没落』が大好きだったと友人に語っています.数学と考古学,フロイト心理学や工学にも関心をもっていたとも.またゲリラ時代には,ゲリラ部隊にトロツキーなどを読み聞かせていたらしいです.