上賀茂神社・大徳寺

いつ雨が降り始めるんだろうと思いながら出かけました。


今回の拝観のメインは、司馬遼太郎氏をして第一級の美術館と言わしめた二十余もの塔頭を持つ大徳寺です。
今回のサイクリング&散策ルートは、堀川通り上る→上賀茂神社大徳寺山内散策→今宮神社→玄武神社→晴明神社 でした。
それにしても、どういわけか修学旅行生から、建築を研究している人、観光に来ている人まで、話しかけられることが多い一日でもありました。


このところ少しずつ庭に興味がでてきました。すべての寺社を巡ってしまった挙句にはどうしようと思ったりもしていたのですが、今まで巡った寺は、庭まで拝観しなかったところもいくつかあります。再度、足を運ぶ必要があります。ほかにも通好みな、銀閣寺の安楽寺三十三間堂の養源院、清水寺清閑寺仁和寺蓮華寺伏見稲荷の宝塔寺あたりもじっくり訪れてみたいです。京都はやはり奥が深いですね。


上賀茂神社
下鴨神社が境内までのアプローチが森であるのに対して、上賀茂神社は芝生の空間が広がっています。
祭神は雷神・水神で、すなわち農耕神とされています。









大徳寺
「紫野」と呼ばれるこの一帯は、平安京時代には天皇ら貴人だけの遊猟地であったそうです。鎌倉時代には、後醍醐天皇により南禅寺と並び京都五山の第一位に推されました。応仁の乱により寺は衰退したのですが、その後、一休宗純一休さん)を慕った堺の豪商らによって再興されました。さらに、秀吉は信長の壮大な葬儀を行い、その影響下で各大名はこぞって諸院を建立することになりました。


三門
雪駄履きの利休の木像が安置されたことが、秀吉の逆鱗に触れ、利休は切腹を命じられた話は有名ですね。



龍源院滹沱庭(こだてい)
龍源院の本堂と表門は創建当時のもので大徳寺内では最古の建物です。



龍源院東滴壺



龍源院一枝坦



興臨院前庭
春の特別公開がなされていました。この閑寂さがいいですね。



大仙院
あいにく、現在この塔頭は屋根の改修工事中です。もちろん拝観はできるのですが、若干、組まれた足場が気になります。司馬遼太郎氏は、ここの枯山水の庭は、せまい空間に大景観を閉じ込めて、しかも煩雑さも感じさせず、悠々と広がっていると大絶賛しています。



高桐院



今宮神社
庶民的な雰囲気の境内です。西陣の織屋さんたちからも厚い信仰を受けてきました。



玄武神社
毎朝、南の朱雀門址の前を通っているので、自然と、北の玄武神社を訪れてみたいと思っていました。しかし、何気なく、こんな風に街なかに溶け込んでいるとは思いませんでした。



晴明神社
僕は見たことがないのですが、映画「陰陽師」でさらに有名になった晴明神社です。そのためか、修学旅行生の参拝が多かったです。