新ジャズの名演・名盤 / 後藤雅洋 (2001年)

新 ジャズの名演・名盤 (講談社現代新書)


★目次
1 サックス
2 トランペット
3 ピアノ
4 ギター・ヴァイヴ
5 OTHERS
6 ヴォーカル
7 NEW STARS


★本書は、1990年に刊行された「ジャズの名演・名盤」の新版で、前書よりも新しいミュージシャンも紹介されています。例えば、マイケル・ブレッカーブラッド・メルドー、チャリー・ヘイデンあたり。
帯には初心者から上級リスナーまでと書いてあります。自分は、初心者からちょっと脱皮したくらいの段階だと思っていますが、読んでいて十分に楽しめました。
各ミュージシャンの節で紹介されているアルバムにも納得ができます。例えば、セロニアス・モンクでも、「セロニアス・ヒムセルフ」よりも「ソロ・オン・ヴォーグ」の方がお奨めできると記してあるあたり、なかなかだと思いました。
「聞き上手は、話し上手」 本書の解説を読んでいるとこの言葉が思い浮かびます。何かを論評するには、バックグラウンドとなる幅広い知識と、巷に溢れている様々な意見をキャッチすること、そして、自分独自の切り口を持つことが大切なんだと感じさせられます。