秋風のこころよさに

枳殻邸渉成園)、東本願寺西本願寺と、東から西へ参りました。
秋の京都を歩いているうちに、石川啄木の詩を思い出しました。ちょうどこの部分、京都の風情とあっているように感じます。

秋の辻
四すぢの路の三すぢへと吹きゆく風の
あと見えずかも


秋の声まづいち早く耳に入る
かかる性持つ
かなしむべかり


目になれし山にはあれど
秋来れば
神や住まむとかしこみて見る


わが為さむこと世に尽きて
長き日を
かくしもあはれ物を思ふか


石川啄木 −秋風のこころよさに−『一握の砂』より 新潮文庫



枳殻邸渉成園



フウ(マンサク科)
この木もきっと綺麗に紅葉するのでしょう。



ムラサキシキブクマツヅラ科



カラタチ(ミカン科)
枳殻邸という名前は、かつてこの敷地が枳殻(カラタチ)の生垣で囲まれていたことに由来します。トゲが凄いですね。泥棒の侵入も防止したのでしょうか。



東本願寺
御影堂は改修工事が終わりました。それにしても大きなお堂です。お西さんよりも大きいですね。



西本願寺
ちょうど西の空に夕日が。