大阪自然環境保全協会のグループにグリーンレンジャーという、子ども向けの自然観察会を企画しているグループがあります。ここ最近、環境教育というものに興味があって、今回その活動に参加してみました。大阪府箕面の滝道周辺で自然観察会を行いました。
流れとしては、箕面公園を散策しながら「ネイチャービンゴゲーム」、スタッフによる「サル・ホタル合戦」劇、雑木林の中で「私の木」と「居眠りおじさん」、スタッフによる「ホタルセミナー」、竜安寺横の川で「ホタル観察」という内容でした。
自分は子どもを連れて野外活動というものをやったことがないのですが、スタッフの人たちも一生懸命やっている様子だったので、とても勉強になりました。しかし、厳しい見方をすると、安全第一であったかというと、雨上がりというものあって足元もゆるく、しっかりとして気配りができていない部分もあり、反省点はいくつかありました。
やはり参加者から求められるのは、「この虫の名前なに?」という博物学的知識です。また安全に誘導してくれるという安心感です。
子どもの視点というのは、自分ら大人にとっては新鮮でした。参加者の人たちの視点を共有することにより、また新たな世界が広がるきっかけにもなります。その意味では子どもと「対話」をしているといえるのかもしれません。
深く考えると、そもそも「自然の大切さがわかる」というのはどういうことだろうかと悩みました。あえてわけるなら、頭で理解する部分と、身体で感じとる部分の両面があるように思います。自然観察会では、知識と感性の両方が高められるようにできればと思います。
自然観察会とは、都会人の娯楽にすぎないのでしょうか。はたまた環境教育とは自然の大切さがわかっている気になっている大人が、次世代の子どもに押し付けているだけなのでしょうか。
自然というものは、大人にとっても子どもにとっても偶有性の宝庫ではないかと思っています。確実なものと、不確実なものが入り混じっており、予期せぬ生き物を発見したりすると、脳はよころぶのではないだろうかと思います。
川の流れる音を聴きながら、あちらこちらで光っては消えるゲンジボタルの光を見つめていると、「自然」と「人間」との関係とはこういうものなのかもしれないと思いました。
桜広場到着
桜広場にてスタッフによる劇