環境就職☆大説明会

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里環境の会の『集まれ!環境就職☆大説明会』は、とてもいい刺激になりました。「環境」に関わっているアラサー11人が集まりましたが、生き方の多様性の高さも感じさせられる一日でした。


私は会社では農薬展着剤の研究開発をしているのですが、まだ室内での実験が多く、現場のことをあまり知りません。今回、他の農薬メーカーや農協の人から農家の人の様子が聞くことができてとてもよかったと思います。ある人が将来の夢として「畑で月50万円稼ぐ!」といっていたのはとても面白いと思いました。


環境コンサルタントの仕事は、生態学保全生物学の知識を活かせる仕事内容であると感じました。”コンサルは激務”というイメージはあるのですが、これは本当らしいです。ただ、技術力としてコンサルの仕事がこなせるようになった人は、他のたいがいの仕事もこなせるのではないだろうかと思いました。この世界はすごいですね。


市役所や府庁に務める公務員の方は、いわゆる公務員のイメージではなく、かなり積極的に新しい仕事を展開させていることがわかりました。ガッツがありますね。


ポスドクとしてやっている人の話を聞くと、自分もこのようなパターンで生きていく可能性が高かったので、他人事ではありませんでした。理系博士の就職率は、分野別にみると、医>薬>工>>農>理という感じだと説明されていて、本当にそうだなと思いました。ポスドク問題は深刻だと思います。ただ単純に、博士取得者の数を減らせばよいという問題でもないと思います。日本の雇用システムの大きな転換が必要ではないかと思います。


また、学生時代に環境教育のボランティアや保護活動に参加した経験のある方は多かったです。環境カウンセラー(市民部門)の認定を受けている人もいました。


結局、何に価値を置くかという問題があって、給料が少なくても、自分の時間をある程度もって、ボランティア活動や農業に時間をさきたいという人もいるだろうし、一番大切なのは幸せな家庭を持つことだという人もいるだろうし、若いうちは仕事漬けになって少しでもスキルアップしていきたいと思う人もいると思います。


自分はどちらかといえば、会社勤めしながらも自分の時間をある程度もちたい人間のひとりです。「何をよいとするか」、「いかに生きていくか」という問いに対しては結局自分で答えるしかないのでしょう。