Study: 生誕120年 文豪川端康成と美のコレクション展-美術館編

姫路市立美術館と姫路文学館で開催されている「川端康成と美のコレクション展」の美術館の方をまず鑑賞してきました。

個人的に興味を持った点は、川端康成東山魁夷の関係です。意外と知られていないようですが、9歳違い(川端が年上)の2人は互いに認め尊敬し合う友人でした。東山が昭和43年に発表した連作「京洛四季」は、響き合う天才と天才の相互作用によって生まれた作品と言われます。魁夷自身の詩文とともに京都の四季を描いた画文集として1969年に刊行。このうちの1点、「北山初雪」を魁夷は、日本人初となるノーベル文学賞受賞のお祝いとして、川端に贈っています。今回の展示会では、「北山初雪」の展示がありました。

文学者や哲学、また宗教家の美に対するセンス、一方で、芸術家の文字や活字に対するセンスという観点で、いろいろ調べてみるというのも面白いのはないかと思わされた展示会でした。川端康成は、芸術作品に対しての論評はあえてしないというスタンスをとっていたそうですが、おそらく東山魁夷など自分が認める芸術家の前では雄弁に語ったんだろうと思います。

かつて川端は少年時代に画家を志し、一方の東山も文学に傾倒した時期があったらしく、川端康成の研究者の平山三男氏は2人の志望が交差していたと指摘しています。また、ともに早くに肉親を亡くした孤独感を抱えていたことも深いところでシンパシーを感じていたのかもしれません。

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