コロナ感染拡大の懸念と防止のため、本来なら4/4と4/5の二日間に渡って開催される兵庫県加西市北条町での令和二年の春の祭典「北条節句祭り」が中止になりました。
「北条節句祭り」は、播州三大祭りの一つに数えられ、長い伝統を引き継いでいます。東西の神輿、最大15基の豪華な屋台が、太鼓の音の迫力とともに勇壮な宮入りを行い、古い町並みをまわります。古式ゆかしい「鶏合わせ」、「龍王舞」などが奉納され、祭りは終日大観衆で賑わいます。
播州地方では、1年の開始にあたる大きな祭りのひとつなので、祭り好きの中でも落胆の声が多く聞かれました。さらに残念なのは、桜がちょうど満開であったので、屋台が出ていたら、かなりいい写真が撮影できただろうということです。
御旅町屋台蔵
4/5に拝見できた屋台は2台でした。御旅町と笠谷町だけでした。見られただけでも感謝です。この地方の屋台は、いわゆる「布団反り屋根」型屋台です。飾磨や網干の「神輿」型屋台よりも高さがあるため、蔵の屋根も高く設計されています。「布団反り屋根」型屋台は、高砂の曽根天満宮からの影響や流れを組むそうです。
笠屋町屋台蔵
古坂屋台蔵
栗田屋台蔵
栗田の屋台の梵天(屋台左右の鳳凰)は、富嶋神社の黒崎屋台がかつてふとん太鼓だった頃に装着していた梵天(鳳凰)だという噂を耳にしました。
横尾屋台蔵
古谷屋台蔵
谷屋台蔵
西上野屋台蔵
黒駒屋台蔵
市村屋台蔵
東高室屋台蔵
本町屋台蔵
南町屋台蔵
4/4には、屋台蔵の扉を開けていたそうですが、4/5では屋台はお目見えできませんでした。
宮前屋台蔵
一時的に倉庫を屋台蔵にしているのでしょうか。
西高室屋台蔵