「あるヨギの自叙伝」は、スティーブ・ジョブズが生涯読み続けた書籍としても有名です。ロックの世界でもプログレ・バンド「イエス」（イエス・キリストとは違うYESの意味）の2枚組み大作「海洋地形学の物語」のモチーフにもなっています
パラマハンサ・ヨガナンダは、本名は、ムクンダ・ラル・ゴーシュですが、クリヤー・ヨーガ実践の復興者といわれるシュリー・ユクテーシュヴァルに少年期に弟子入りし、師にヨーガナンダの名を与えられました。ちなみに、本名のムクンダとは、解放（モクシャ）を与えるものという意味です。
自叙伝なので、自分の内面のことが自己言及的に鮮明に描写されています。その意味では、口頭で語ったものを誰かが書き記したものや、ウィキペディア的に客観的なプロフィールであったり、伝記のために編集されたものとは違った読み応えがあります。個人的には、書物としてはとても読みやすく、入りやすいです。マルクス・アウレリウスの「自省録」にも似た、読んでいると背筋がピンと伸びてくる感じがあります。日本語訳も多数でておりますが、せっかくなので、英語版で読みたいですね。
