Music: Education Entertainment Recreation / New Order (2021)

 
 
 
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01 Das Rheingold: Vorspiel
02 Singularity
03 Regret
04 Love Vigilantes
05 Ultraviolence
06 Disorder
07 Crystal
08 Academic
09 Your Silent Face
10 Tutti Frutti
11 Sub-Culture
12 BLT
13 Vanishing Point
14 Waiting for the Sirens Call
15 Plastic
16 The Perfect Kiss
17 True Faith
18 Blue Monday
19 Temptation
20 Atmosphere
21 Decades
22 Love Will Tear Us Apart 

 イギリスのロック・バンドのニュー・オーダーが、2018年11月9日にロンドンのアレクサンドラ・パレスで行った公演を2時間20分にわたり収録したライヴ作品。

ニュー・オーダーを説明する際に、必ずジョイ・ディヴィジョンJoy Division)のこと、ボーカリストイアン・カーティスの書く内省的な歌詞や特徴的なライブパフォーマンスのことが枕詞として語られます。それだけに、カルト的な人気を誇ったジョイ・ディヴィジョンひいてはイアン・カーティスの曲はメロディが美しく、キャッチーで、とても儚い印象を与えます。

ニュー・オーダーは、ジョイ・ディヴィジョンからイアン・カーティスを差し引いたバンドではありますが、イアン・カーティスがいなくなるとここまで違うのかというくらい別物になりました。特に、セカンド・アルバム『権力の美学(Power,Corruption & Lies)』では、シンセサイザーを駆使し、エレクトロの要素が強められました。
ニュー・オーダーのボーカル、バーナード・サムナーは、かなり抑制の効いた歌い方で、バックの機械的なベースとドラムとうまくマッチしています。サムナーのような歌い方はなんと形容されるのでしょうか。デイヴィッド・ボウイ、ロバート・スミスモリッシーミック・ジャガーにも通じるような語るかのような歌い方です。悪い言い方をすると、素人っぽいというか、ボーカルだけ別に雇ってもいいのではと思うことさえもあります。しかし、そういう見方というのは、オリジナリティであるとかクリエイティビティが重要視されるロックの世界ではナンセンスなのかもしれません。代わりなんて思いつかないほど、その人から発せられるオーラは観客に音の恵みの雨をもたらしているからです。ライブの映像を見ると、極端に言うと、ニルヴァーナ並に”ノっている”印象も受けます。根はロックバンドなんだと思わせられます。
ジャケットがナイン・インチ・ネイルズの「Fragile」も思い出させますが、NINはDavid CarsonNew OrderWarren Jacksonによるものと思われます。 

 


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