思想という不安定な響き

僕は自己嫌悪に陥ることがある,それは,物事を人に伝えようとするときに,「そもそも〜とは何か?」と口走ってしまうことが多いからだ.自分から問題提起したにも関わらず,議論の範囲を定めていない問いを発してしてしまうからだ.ある意味では議論のすり替えをしてしまっている.
特に,物質的ではないものについての場合に多い.例えば,科学とは何か?〜の人の考え方とはどんなものか?など.漠然としすぎている.
結局,自分の腹の奥底にあるものは何なのか?日頃生きていて感じているものは何なのか?それはよくわからないけど,なんとなく思う.目に見えるもの,物質についてだけ考えるのが科学ではないと.科学は物質だけを扱っているのではないと思っている.意識や思想も科学することができると思う.
しかし,こういうことを考えれば考えるほど,周りの世界と距離が生まれていくのが感じられる.疎外感が生まれる.しかし,この疎外感を克服せずして,自己の形成はありえないと思うこともある.