春の数えかた

日高敏隆著の「春の数えかた」というエッセイ集を知ったのは2,3年前ではあるが,今改めて読むと,買ったばかりの頃の印象とは多少異なっている.特に,「人里とエコトーン」というエッセイは非常に新鮮に感じられた.日高さんは,人里とは,人間のロジックと自然のロジックがせめぎ合っている場であると捉えている.すなわち,人と自然が共生していると.本当の意味での「人里」を創るには,人間が自然のロジックを知らなければならないということだと思う.見た目だけの「〜らしい人里」は,本当の「人里」ではないと.ちなみにこのエッセイにはビオトープの研究で,うちの研究室の名前も出てくる.

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