養老さんも虫オタクで有名だが,どの本を読んでも虫に関する知見が出てくる.「いちばん大事なこと」でもタマムシツチスガリの話が出てくる.この虫は,カリウドバチの1種で,あの光沢が綺麗なタマムシを餌としている.でも,なぜこのハチがわざわざタマムシを餌としているのかは,不思議である.解剖してみたところ,タマムシの神経節が,ほぼ一箇所に集中していることがわかったらしい.「ハチの一刺し」で仕留められる.
このタマムシツチスガリの研究は非常に古典的なもので,昆虫学者なら誰でも知っている(?).あのファーブルもこの生態をきっかけに昆虫学に目覚めたという有名なエピソードがある.
ちなみに,カリバチは英語で,wasp,ミツバチは,beeである.そして,寄生バチは,parasitoid waspと表記される.
- 作者: J.H.ファーブル,J.H. Fabre,山田吉彦,林達夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1993/06/16
- メディア: 文庫
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