禅と言えば

「禅」といえば,「南直哉だ」という人がいる.早大卒業後,曹洞宗において出家得度,大本山永平寺入門.現在,大本山永平寺国際部所属のかたわら、福井市霊泉寺住職をつとめる人だ.迫力が違うらしい.
その南直哉さんの著作を読んでみた.やさしい「禅」入門というものだ.色々と感銘を受けた部分はあるが,一番よかったのは,食事についてだ.禅では,食事中の姿勢,箸の使い方,お椀の持ち方など,作法が非常に厳しいらしい.また,精進料理というくらいなので,肉類や匂いのきつい食材も使われていないし,量も少ない.しかし,人間,慣れれば生きていけるのだろう.
現在,僕のような贅沢な生活をしている現代人には耐えられない環境かもしれない.生活習慣病は,贅沢病であると言われる.人付き合いや仕事のために外食をし,お酒を飲んだり,コレステロール値やカロリーの高いものを過度に摂取する頻度が高い現代の社会は「何のための食事なのか」と考えさせられる.
僕自身,「有難く頂く」ということの本当の意味を知ることはできるのだろうか.

とんぼの本やさしい「禅」入門

とんぼの本やさしい「禅」入門