テスト直前の子たちの理科を教えた．やっぱりテスト前になると，少し貪欲になるんだねぇって思った．でもまあ，それだけでもいいと思う．今日は宿題を忘れて，居残りをした子を最後まで教えていたので，室長への報告が最後になった．
室長から，「いつも朗らかに楽しそうに授業をされてますね．やはり教えるということは楽しいものですか．」と言われた．僕は，「ええ．やっぱりかわいいんですよね．回答が正解でも，間違いでも，”この子はこう考えたんだ”って知ることが，すごく楽しいんです．」と答えた．
僕は人に甘い人間だとは思う．その甘さが仇になることもしばしばある．しかし，それでもいいと思っている．感情に損得を付加させて見返りを期待して生きるよりは，損をしてでも人には憎まれないように生きていきたいと思う．また目先のことも大事ではあるが，よい人間関係なんて，一日や二日で築けるものではないと思っている．教師と生徒というのは，「社会的な関係」ではあるが，それでもそこには，人間的な情（個性）は存在していると僕は感じている．
