ムーランルージュ (2001年アメリカ)

ムーラン・ルージュ [DVD]
★第54回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、高い評価を得たバズ・ラーマン監督の作品。出演者は、ニコール・キッドマンユアン・マクレガーリチャード・ロクスバーグジョン・レグイザモです。
1900年、パリのモンマルトルの「ムーランルージュ」というナイトクラブを舞台に、スターで高級娼婦のサティーン(ニコール・キッドマン)が、貧乏作家クリスチャン(ユアン・マクレガー)と恋に落ちます。しかし、ショーを成功させるためには資産家であるパトロン(公爵)の愛人にならなくてはなりません。秘密の恋に身を焦がすサティーンとクリスチャンですが、やがてその仲は公爵に知られてしまい、二人は窮地に立たされます。パワフルでスリリングなストーリー展開とは裏腹に、悲しい結末を迎えます。豪華な舞台・綺麗な女優と貧窮・病気は常に隣り合わせです。

ムーランルージュとは、フランス語で「赤い風車」という意味で、実際に屋根の上に赤い風車があります。実在するクラブで、今は観光スポットとして有名です。かつては、画家のロートレックがここに通いつめ、踊り子たちをモデルに数々のポスターを描いたと言われます。また、ここで活躍した著名な芸能人としてはエルビス・プレスリーフランク・シナトラなど多数います。
この映画では、全編に渡ってエルトン・ジョンジョー・コッカー&ジェニファー・ウォーンズ、ドリー・パートン、マドンナ、デビッド・ボウイ、クイーン、ニルバーナ、ビートルズ、ポリスらのポップ・ミュージックを一節ずつ使って美しいメドレーに仕上げています。1900年のフランスのクラブであることは、すっかり忘れてしまうような舞台セットと選曲&アレンジです。
この映画、当時の風紀を知る上でも参考になるかもしれません。ムーランルージュを指してボヘンミアンと形容されたりしています。これは、定職を持たない芸術家や作家、または世間に背を向けた者で、伝統的な暮らしや習慣にこだわらない自由奔放な生活をしている者をさす意味として使われています。また、ロルド・ジドラーやアンリ・ド・トゥールーズロートレックエリック・サティ、キャバレー唯一の黒人男性ル・ショコラ、空中足のニニなどは実在した人物であると言われます。
ムーラン・ルージュ (映画)(Wikipedia)
ムーラン・ルージュWikipedia
ボヘミアニズム(Wikipedia)


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