★監督:ロブ・マーシャル
★製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
★脚本:ロビン・スウィコード、ダグ・ライト
★出演者:チャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、役所広司、工藤夕貴、桃井かおり、コン・リー、大後寿々花
★音楽:ジョン・ウィリアムズ
★公式HP:http://www.movies.co.jp/sayuri/
★紹介・感想:いま、女帝(エンペラー)でも話題になっているチャン・ツィイー主演の映画です。この映画は、第一印象として、“観て”楽しむ映画だなぁと感じました。芸妓や舞妓の着物、踊り、当時の家の様子、京都の街並み・寺社の景観、庭園、町の人々の様子など、DVDをストップさせて観察したくなるくらいに、細部まで気を配ったシーン作りが施されています。
映画を観た人の中には、日本の文化をもとにした映画なんだから、海外の女優ではなく日本の女優を使ったほうがよかったのではという意見を持つ人も少なくないようです。しかし、個人的には、芸妓さゆり(チャン・ツィイー)の踊りでの迫真の演技を観ると、配役には納得させられてしまいます。さらに、豆葉役のミシェル・ヨーも、初桃役のコン・リーも中国の女優さんであったから、いい調和がとれたんじゃないかなって思ってしまいました。
物語の大舞台となる「花街(はなまち)」とは芸者屋が集まる街のことで、もっとも有名なものが京都で最大の花街「祇園(ぎおん)」(京都には他に先斗町(ぽんとちょう)、宮川町(みやがわちょう)、上七軒(かみしちけん)、祇園東があり五花街と呼ばれる)であり、この映画の舞台となる「都(みやこ)」は、かつての祇園をイメージしつくりあげられたものです。
しかし、意外にも日本をロケ地としているシーンが少ないと聞き、驚きです。少女時代のさゆり(千代)が「芸者になること」をお祈りするために参るのは、京都伏見稲荷大社の千本鳥居です。シーン転換の際に何度か登場する五重塔シルエットは、清水寺からほど近い法観寺(ほうかんじ)の五重塔(通称八坂の塔)です。物語中盤にお茶会のシーンとして登場した美しい日本庭園は、ロサンゼルス近郊のパサデナ地区にあるハンティントン・ライブラリーとのことです。また、幼少期の千代(さゆり)が暮らす海沿いの寒々とした漁村も、物語後半で登場する温泉もアメリカにて撮影が行われたようです。
法観寺(八坂の塔)
花見小路
祇園甲部歌舞練場
白川
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