私の古寺巡礼 (一)(二) 京都 / 井上靖監修

私の古寺巡礼〈1〉京都1 (知恵の森文庫)
清水の心―清水寺(大庭みな子)/ろくはら散策―六波羅蜜寺六道珍皇寺・西福寺(杉本苑子)/けんねんさん―建仁寺秦恒平)/知恩院の二つの顔―知恩院梅原猛)/南禅寺南禅寺杉森久英)/永観堂夢告譚―禅林寺杉本秀太郎)/歴史の充満する境域―東寺(司馬遼太郎)/三十三間堂の仏さま―妙法院三十三間堂(宇佐見英治)/泉涌寺泉涌寺田中澄江)/東福寺周辺―東福寺大岡信)/塔・桜・山上の伽藍−醍醐寺(井上 靖)/法界寺妄想−法界寺(山崎正和)/萬福寺の好きなとこ−萬福寺富士正晴)/宇治の王朝−平等院竹西寛子)/浄瑠璃寺初訪−浄瑠璃寺清岡卓行


私の古寺巡礼〈2〉京都2 (知恵の森文庫)
天龍寺幻想―天龍寺水上勉)/五台山清凉寺瀬戸内寂聴)/嵯峨野大覚寺大覚寺巌谷大四)/高雄の史的回想―神護寺(林屋辰三郎)/「華厳縁起・義湘絵」の周辺―高山寺井上靖)/大徳寺で考えたこと―大徳寺有吉佐和子)/少年の目・老年の目―金閣寺銀閣寺(竹中郁)/御室における雅びの伝統― 仁和寺山本健吉)/妙心寺界隈―妙心寺・長泉寺・法金剛院(安東次男)/広隆寺広隆寺矢内原伊作)/若冲と大典―相国寺足立巻一)/色・時・光― 曼殊院野口武彦)/くらまの光り―鞍馬寺遠藤周作)/往生極楽院―三千院瀬戸内寂聴)/比叡山記―延暦寺安岡章太郎


★クリスマスが終われば、早々とツリーやイルミネーションが片付けられ、門松、注連縄や御節料理など新年を迎える準備に入り、年が明ければ多くの人が神社へ初詣にいくんだろうなぁと思います。宗教的な由来の異なる儀式がこうやって次々に切り替えられていくのはある意味では奇妙なことなのかもしれませんが、こういう日本の様子、気質に対して個人的にはとても肯定的に捉えたいなと思っています。新・シルクロードなどのドキュメンタリーを見たりして、その厳密さ、原点にこだわった結果として、多くの人の血や涙が流れることとなったように自分の眼には映ったのもあるかもしれません。ただ、クリスマスって本来は何の日かくらいは知っておきたいとは思いますが。
まあ、それはさておき、去年、今年と何かの縁があってか、京都に出向くことが多かったように思えます。自分の場合、寺院などを拝観して、家に帰ってきてからネットや書籍などでその歴史や由来などを調べて、後から感心したりしています。また、他の人はどのようにこの寺院を捉えているかんだろうかと思ったときは、井上靖さん監修の「私の古寺巡礼」シリーズを読んだりしています。このシリーズは、第4巻まであり、第1・2は京都、第3は奈良、第4は諸国の寺社について、有名な作家によって紹介されています。1巻あたり、概ね15箇所の古寺が掲載されています。いま、チェックしてみると、第1巻、第2巻いずれも今のところ半分弱は参拝していることがわかりました。
どの作家のエッセイを読んでも、当然のことかもしれませんが、ただの観光でもなく、情報の収集でもないことを感じます。各人が心の精算をしているように読み取れます。自分はまだこういう域には達していませんが、実家に帰って先祖の墓を参るときは、そういう気持ちになります。


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