あの日は


13年前の今頃は僕は高校受験直前の中学生でした。自分の地元は姫路の西側に位置するので、大きな被害は及びませんでしたが、それでも、あれは人生で一番大きな揺れでした。飛び起きて、すぐにしたことは、愚かにも、寝ぼけながら部屋の大きな本棚を押さえるという行為でした。
当時の自分にとっては、朝起きてTVをつけて見ても、どこか遠い国の街での出来事のように思えました。
2月に私立の高校を受験するために神戸の板宿まで行きました。まだ災害の跡が生々しく、街を歩いてもブルーシートばかりが目に入りました。兵庫県下の公立高校入試の問題でも、3年生の3学期に履修することになっている数学の確率などの問題が省かれるという措置がとられました。
昨年ルミナリエを訪れたとき、友達から「ルミナリエには、当時震災で暗くなって下を向いている人たちを励ますために、上を向いて歩こうという気持ちがこめられている」と聞き、気づきました。
あの日から時間を経るほど、その実感が強くなっているということを。
上を向いて歩こう・・・